サスペンス・ホラー

怖い話『拝まれた』

 

買い物に行く途中、知人にばったり出くわした。

少しばかりの立ち話する中で、

 

「そういえば、今、そこで飯食ってきたところなんだけどさあ、店出る時に人が、俺のこと一所懸命拝んでたんだけど、何だったんだろ、あれ?俺の背後に後光でも見えてたのかな?」

 

と言って、笑っていた。

 

別れた直後にその知人は、交通事故で死んだ。

どうやら、お店の人が見えたのは死神だったようだ。

 

文章:百百太郎

 

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