サスペンス・ホラー

怖い話:『目撃者によって違う霊』

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通過電車がホームに近づく。

その時、駅のすぐそばの踏切で、遮断機をくぐって、線路内に入る人影が見えた。

「危ない!」

運転手も気づいて急停止するも、間に合わず・・・

電車の勢いからして、生きてはいないだろう。

周囲はたちまち凍り付く。

駆け付けた駅員たちが、車輛の下を覗き込んで調べる。

どうやら遺体が見つからない様子。

どこかへ跳ね飛ばされたのではないか?

即死には至らず、歩き去ったのでは?

ある目撃者は、それは男性だったと話し、また別の人は幼児だったと。運転手は女性だという。

結局、特定できず、何かの間違いで済まされてしまった。

関東のある地方都市での話だ。

 

百百太郎

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