サスペンス・ホラー

怖い話『消えたラーメン屋のおばさん』

 

行きつけのラーメン屋へ、ひと月ぶりに行ったときのこと。

カランカランとドアベルを鳴らしてお店に入ると、ドアのそばでお店のおばさんが、

 

「いらっしゃいませ」

 

と言いながら、お辞儀をしました。

 

いつもの席に座って、いつものラーメンを注文しようとおばさんのほうへ振り返ると、いままでドアの横にいたはずのその姿が見当たりません。

 

‐ どこ行ったのかな?ドアベルの音がしなかったから、外には出ていないはず ‐

 

などと思いながらキョロキョロ見渡していると、カウンターの奥からおじさんが出てきました。

わたしがいつも読んでいるスポーツ紙とお水をさし出しながら、

 

「どしたの?」

 

と、おじさんが聞いてきました。

 

「おばさんに注文しようとしたんだけど、どっか行っちゃった」

 

と言うわたしにおじさんが言いました。

 

「おばさんは一週間前にあっちの世界に行っちゃった、病気でね、「最近○○くん、来ないねえ」って心配してたよ」

 

文章:百百太郎

 

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