サスペンス・ホラー

怖い話『床に寝そべる子供』

 

大通りからはずれたところにある、ほとんど利用したことがないコンビニに入りました。

缶ビールのコーナーへ行こうと、通路を横切ると、上半身裸の子供がうつ伏せに倒れていました。

一瞬、

 

  • 何事?! -

 

と驚きましたが、今は盛夏、コンビニのひんやりした床に寝そべって、涼をとっているんだなと思い直しました。

わたしはその子を跨いで、缶ビールのコーナーへ向かいました。

 

後日、そのコンビニが閉店したと聞かされました。

 

「立地が悪くて、客が来なかったんだな」

 

と言うわたしに友人は言いました。

 

「いや、裸の子供の霊が出るからだとか」

 

「あ、その霊、跨いだかもしれない!」

 

文章:百百太郎

 

関連記事

 

関連記事

  1. 怖い話『下宿』
  2. 怖い話:『見える人、見えない人』
  3. ホラー:「光の消えたお化け屋敷」
  4. 怖い話『上に行くよ』
  5. 怖い話『ジロジロ見るんじゃないの!』
  6. 怖い話『預かったバイク』
  7. 怖い話『茂みの中から』
  8. 怖い話『そうですって言っていたら・・・?』

おすすめ記事

成功した人ほど他人に感謝している

 社会的に成功した人ほど、周囲に感謝の気持ちを伝えることができる。誰かのサポートなし…

沖縄観光スポット【ベスト5】②

沖縄を訪れた際、必ず行ってみて欲しい「観光スポット」をご紹介します。…

阪急電鉄『今津駅』と阪神電鉄『今津駅』と周辺紹介

 阪急、阪神の両今津駅は阪急今津線と阪神本線を接続する乗り継ぎ駅です。両駅とも開業時…

短編小説『どうしようもない男に鉄槌を下す時がやってきた』

 人間は他人のやってほしいことを察知する能力が低いといわれている。私の旦那は違うと思…

菅野仁『友だち幻想  人と人の〈つながり〉を考える』ちくまプリマ―新書

菅野仁『友だち幻想  人と人の〈つながり〉を考える』2008年に…

新着記事

PAGE TOP