サスペンス・ホラー

怖い話『床に寝そべる子供』

 

大通りからはずれたところにある、ほとんど利用したことがないコンビニに入りました。

缶ビールのコーナーへ行こうと、通路を横切ると、上半身裸の子供がうつ伏せに倒れていました。

一瞬、

 

  • 何事?! -

 

と驚きましたが、今は盛夏、コンビニのひんやりした床に寝そべって、涼をとっているんだなと思い直しました。

わたしはその子を跨いで、缶ビールのコーナーへ向かいました。

 

後日、そのコンビニが閉店したと聞かされました。

 

「立地が悪くて、客が来なかったんだな」

 

と言うわたしに友人は言いました。

 

「いや、裸の子供の霊が出るからだとか」

 

「あ、その霊、跨いだかもしれない!」

 

文章:百百太郎

 

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