サスペンス・ホラー

怖い話『走る男の子』

 

友人と山間をドライブした時の話。

 

道路脇を体操着姿の中学生ぐらいの男の子が、ひとりで走っていました。

その子を追い越した後、しばらくするとまた、体操着姿の男の子を追い越しました。

しばらくすると、また男の子を追い越しました。

 

「マラソン大会でもやってるのかな?」

 

ちょうど自販機を見つけて、飲み物を買おうと言う話になりました。

しかし、タイミングが悪く、車は自販機を通り過ぎてしまいました。

しばらく行くとT字路に出ました。

そこでUターンして、自販機まで引き返しました。

 

- さっき追い越した男の子たちが、追いついてくる頃だな -

 

などと思いながら、自販機の前で、缶コーヒーを飲みながら休んでいました。しかし、いっこうに男の子たちは現れません。

 

コーヒーを飲み終えて、このまま帰ろうと、来た道を戻りましたが、あの男の子たちを見ることはありませんでした。

 

それは右手は急斜面の山、左手は断崖に挟まれた、山間の一本道での出来事でした。

 

文章:百百太郎

 

関連記事

 

関連記事

  1. 怖い話『夜のジョギング』
  2. 怖い話『握り返してきた手』
  3. 怖い話『笑う警察官』
  4. 怖い話『そこにあるもの』
  5. 怖い話『なきごえ』
  6. 怖い話:『赤い法被の売り子』
  7. 怖い話『こっちだよ』
  8. 怖い話『体育倉庫の子ら』

おすすめ記事

デフォルトモードネットワーク

人は、ボーっとしている時「デフォルトモードネットワーク」が、脳の中で活性化しているそうです。…

『自分を褒めよう』

どんなに遠回りしてもいいんだよ。どんなに時間が掛かってもいいんだよ。&nbs…

『全て失っても』―失うことになってももう戻せないー

もうどうでもいいと思った瞬間…今までの人生を……

生きていることが幸せ

 自らは不幸である、そんなふうに考えている人はいませんか。 大人に育てられること…

『どうして……』

ある日から僕は感情を捨てた。だってその方が楽だから……&nb…

新着記事

PAGE TOP