サスペンス・ホラー

怖い話『走る男の子』

 

友人と山間をドライブした時の話。

 

道路脇を体操着姿の中学生ぐらいの男の子が、ひとりで走っていました。

その子を追い越した後、しばらくするとまた、体操着姿の男の子を追い越しました。

しばらくすると、また男の子を追い越しました。

 

「マラソン大会でもやってるのかな?」

 

ちょうど自販機を見つけて、飲み物を買おうと言う話になりました。

しかし、タイミングが悪く、車は自販機を通り過ぎてしまいました。

しばらく行くとT字路に出ました。

そこでUターンして、自販機まで引き返しました。

 

- さっき追い越した男の子たちが、追いついてくる頃だな -

 

などと思いながら、自販機の前で、缶コーヒーを飲みながら休んでいました。しかし、いっこうに男の子たちは現れません。

 

コーヒーを飲み終えて、このまま帰ろうと、来た道を戻りましたが、あの男の子たちを見ることはありませんでした。

 

それは右手は急斜面の山、左手は断崖に挟まれた、山間の一本道での出来事でした。

 

文章:百百太郎

 

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