サスペンス・ホラー

怖い話『二階に上がっていったのは・・・』

 

友人が幼い頃の夏のお昼、自宅でひとり、留守番していた時の話。

 

空はどんよりとした雨雲に覆われ、辺りは暗くなり、いつ雨が降り出してもおかしくない状況でした。

突然、ガラッと玄関の引き扉が開く音がしました。

つづいてトントントンと階段を駆け上がって行く音がしました。

母か祖母が、2階の洗濯物を取り込みに駆け上がったのでしょう。

 

しばらくして、また玄関が開く音がしました。

それは母でした。

「洗濯物取り込んだら、お昼にするね」と声をかけて、2階へ上がっていきました。

 

- さっきのは、お婆ちゃんだったのか -

 

ところが、洗濯物を取り込んで、2階から降りてきたのは母だけでした。

母が用意したお昼ご飯はふたり分でした。

 

お昼を食べながら、

「お婆ちゃんは?」と聞くと、ご近所さんと出かけて、夕方まで帰らないと言うのです。

 

  • すると、さっき2階に上がったのは・・・? -

 

それからしばらくは、2階へは怖くて上がれなかったそうです。

 

文章:百百太郎

 

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