コラム

叔父の孤独死

毎月、散髪へ行っています。

キャッシュレス決済ができるという理由で、少し不便なところに通っていました。

現金決済オンリーではあれど、もっと便利な場所に別の散髪屋がある。

そして、現金の手持ちが常に一切ない! というわけでもない。

……キャッシュレス決済にこだわる必要、なくね?(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。

パソコンに向かって仕事をしているだけなのに、なぜか息が上がるほどに疲れる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「親族の孤独死を体験した。その結果……」とかいった話です。

寝耳に水

さて。先日の話です。

我が家に、神戸の叔母から何度も電話がありました。

親が折り返したのですが、驚きの事実が。

なんと、母の弟、つまり僕の叔父が亡くなったとのこと。

叔父は、ずっと独り身で、神戸の団地に一人で住んでいました。

ですから、誰もその死に気付かなかった。

不審に思った近所の人が警察に通報した結果、判明したそうです。

つまりは、孤独死。

訃報があった翌日、僕の母もその関係で、神戸まで出かけていました。

その後聞いた話では、遺体は冷蔵保存されており、警察の検死もこれからとのこと。

叔父は、心臓が悪かったらしいです。

2~3年前に、所用で叔父本人に会いました。

ですが、その時はまだ、至って元気そうでした。

なので、先日の訃報は、まさしく寝耳に水。

叔父とは仲良くさせてもらっていただけに、突然の別れはショックです。

と、申しますか、まるっきり現実味がない。

13年前に父を亡くした時も。

28年前の、阪神淡路大震災で、大学の先輩を亡くした時も。

そして、今回も。

その死はどこか、遠く思えてなりません。

ぼっちの行く末

僕の叔父は、変わり者でした。

よくも悪くも、あらゆる面が「ユニーク」。

占い師を生業にしていたこともあったり。

またあるいは、恐竜の化石や象牙を蒐集するのが好きだったり。

あまり関係ないですが、かのオウム真理教事件の折です。

教祖の麻原が行方をくらませていた時分。

「麻原、神戸に潜伏か!?」

と、某ゴシップ誌に写真が載ったこともあります。

例の教祖との共通点は、「立派なヒゲ面」のみ。

当時、本人はいたく怒ってましたね。

母の一族は、どちらかというと堅実な気質です。

そんな中、「異端児」という表現が、最もしっくりくる人でした。

「弟(叔父)にそっくりだ」

僕は昔から、母にこう言われていました。

実際僕自身、「そう」であったという自覚はあります。

「似た者同士」として、叔父に親近感を持っていました。

先述の通り、叔父は、ずっと独身でした。

かつては結婚を視野に入れたお付き合いもあったようです。

しかし、何か色々あって白紙になったとのこと。

ぼっちを極めた最期が、孤独死。

それは当たり前の結論だという意見は、何ら間違ってはいません。

母の曰く、葬式などもしないそうです。

寂しい。どう考えても寂しい。

49歳婚姻歴無し!

僕は長男です。

親も高齢ですし、8つ上の姉も、そろそろ還暦の声。

4つ上の真ん中の姉は、とうに嫁ぎました。

一番上の姉のことは、ぶっちゃけどうでもいい。

叔父の孤独死を知って、極めて真面目に考えました。

子孫を遺す、あるいは、世間体のため。

そんな理由よりも優先されること。

「最期を看取ってもらって、後始末をしてもらう」

そのためだけに、結婚というものが必要なのではないか?

僕は現在、49歳です。

婚姻歴は、まるっきりなし。

なんなら、異性と普通のお付き合いすらしたことがない。

年齢イコール彼女いない歴です。

今になって、危機感を覚え始めました。

結婚相談所は?

普通に生活していると、出会いの機会などまずない環境です。

じゃあ、結婚相談所に登録してみるか?

「障碍者専門の結婚相談所」ってのも、あります。

ただ、結婚相談所には変わりないですから、安くはない費用がかかります。

ではあれど、登録者は結婚を前提にしているわけです。

ゆえに、話が早いと言えばそう。

もちろん、登録「さえすれば」OK、なんてこたあない。

「『普通のご縁』がない『余り物』が集まって必死なところ」

結婚相談所というところは、そんな見方をされている側面もある様子。

さらに加えて、いわゆる「適齢期」を過ぎた人間。

まあ、40歳以上ですね。

その辺に関しちゃ、「最初から無理ゲー」とすら言われているらしい。

もういっちょ加えて、僕なんかの場合、年収が最底辺レベルです。

焦りも期待もしていません。

しかし、難しいのは事実の模様。

ではあれど、挑戦する前から白旗を揚げるのは、どうなの? と。

アプリ全盛のご時世、だが!

世に言う、マッチングアプリ。

アレとかアレとかアレとか、山ほどあります。

ひとくくりにはできない。

ですが、あの手合いに「真面目な出会い」を求めてはいけない。

あんなところは(ピー)しかいないという、個人の感想。

ですが、やはり時代のせい(おかげ)でしょうか。

「障碍者専門のマッチングアプリ

そういうのも、ごく最近登場しました。

僕も試しに、そのうち一つに登録してみましたが……

まだ、利用者数が少なすぎる。

では、やはり相談所か?

しつこく調べると、費用も比較的安価で、オンライン完結型の相談所を発見。

しかしながら、障害年金は、年収にカウントされないとのこと。

で、あるならば、年収がネックになり、入会審査で落とされる。

実際、問い合わせの結果、そういう回答が来ました。

んじゃもう、明確に「障碍者専門」を謳ったところがいいだろう。

どこまでも、費用が負担になりますけどね。

婚活用写真を撮りに行った

焦る必要はない。

ではあれど、婚活に手を出す(ひどい言い方だ)のは……

今を逃せば、もうないのではなかろうか?

よし、動こう。

自慢にも何にもなりません。

ですが、僕は写真写りが非常に悪い。

街角の証明写真機を使うと、ひどい目に遭う。

「ちゃんとした」婚活用の写真を撮りたい。

そういうメニューのある写真スタジオを知っています。

そこへ、先日の週末、行ってきました。

お安くはなかったです。

ただ、過去の利用経験から、仕上がりが明らかに違う。

世の中、「さえすれば」は、ない。

しかし、打てる手は打ちたい。

叔父の孤独死が、思わぬ心境の変化をもたらした。

そんな、夏。

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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