サスペンス・ホラー

怖い話『笑う警察官』

 

大学サークルの飲み会の帰り。

 

わたしは、すっかり酔った友人に肩を貸しながら、夜のアーケード街の中を帰っていました。

 

歩いてるうちに、わたしも酔いがまわってきたようで、バランスを崩して倒れ込みました。

そこは交番の前で、パトロールに出るところだったのでしょう、4人ほどの警察官が立っていました。

 

「きさま、公務執行妨害で逮捕する!」

 

と酔っていたわたしは、とっさにギャグを飛ばしました。

 

「あははははは」

 

警察官たちは皆、けたたましく笑いました。

 

- そんなにおかしかったかな? -

 

友人を抱き起こし、ふらふらと歩いていくと、アーケードを出たところで他のメンバーが待っていました。

 

「さっき交番のとこで、警官に笑われちゃったよ」

 

と言うと、みんな怪訝な顔をして言いました。

 

「この通りには交番はないぞ」

 

酒の飲みすぎだと言う事でその場を収めましたが、あの警察官たちのけたたましい笑い声とその姿は、今でもはっきり目と耳に焼き付いています。

 

文章:百百太郎

 

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