時事問題

【海外ニュースウォッチ】ブラウザ寡占への対抗【第十七回】

海外のニュースから、筆者が気になったものをピックアップしてわかりやすくお届けするシリーズです。

第十七回は、「ブラウザ寡占への対抗」と題して、アップルとグーグルに対抗するブラウザ新興勢力の動きについて見ていきます。

 

 

二十数年ほど前、ハイテク大手を反トラスト法(独占禁止法)で訴えたのは、主にウェブ・ブラウザ(インターネット閲覧ソフト)についてでした。

当時の標的はマイクロソフトでしたが、現在はアップルとグーグルに注目が集まっています。

 

アップルの「safari」とグーグルの「chrome」は、ブラウザ市場でのシェアが合計で80%を超えています。

 

イギリスの競争市場局は、独禁調査を目的としてモバイル端末向けブラウザ開発の競争を点検することを発表しました。

 

欧州連合の執行機関である欧州委員会は「オープン・ウェブ・アドボカシー」というソフト開発者団体の申し立てを受けて、先ごろ可決した「デジタル市場法(DMA)」にブラウザー開発者についての条項を加えました。この勧告に従わない企業に罰則を科す内容になる見通しです。

 

アップルとグーグルはこれまで独占禁止法の当局の矛先をかわしていますが、同業他社はこれら二社の市場での地位濫用疑惑を議会などで訴えるようになっています。

 

グーグルが大変巧妙な策によって、クローム上で他者のブラウザの提供をしにくくしている、と競合他社の一部は主張しています。しかし、グーグルの広報担当者はこれを否定しています。

 

非常に反競争的なやり方を高度な技術を用いて巧みに批判をかわしつつ市場での独占的な地位を維持している、という側面があるようです。

 

ハイテク大手を調査する米議員たちのこれからの動きにも注目です。

 

 

文章:増何臍阿

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/24990259162/86ddf78153/

 

関連記事

 

関連記事

  1. メダルを拒否した心理を想像してみた(ラグビー)
  2. 重度障碍者が国政の場で働く
  3. 【海外ニュースウォッチ】犬と猫のどちらが広告に効果的?【第十六回…
  4. スキー場の63パーセントは赤字経営
  5. 痴漢は女性の心を傷つける
  6. コロナウイルスの検査には優先順位があるのか
  7. 快速急行のプレミアムカーが3000系だけになった理由を勝手に考察…
  8. 学力の著しく劣っている生徒が定員内不合格

おすすめ記事

障碍者同士が尊重し合うのは困難を伴う

 A型作業所、B型作業所、就労移行施設などで、互いのことを尊重しようというフレーズを…

「缶詰」と「ナポレオン」

つい先日、買い物に行く時に、母からイワシの缶詰を買って帰るように頼まれました。そ…

笑点の5代目、6代目、7代目の司会者の比較

 笑点は55年に及ぶ長寿番組であるため、司会者が何度か変わっています。 今回は5…

チーズケーキの天婦羅を食べてみた

 アイスクリームの天婦羅は耳にしたことがあったけど、チーズケーキを天婦羅にするという…

『大粒の雨』

大粒の雨が降っている中…一人立ち尽くしている少女がいた。&n…

新着記事

PAGE TOP