海外のニュースから、筆者が気になったものをピックアップしてわかりやすくお届けするシリーズです。
第十六回は、「犬と猫のどちらが広告に効果的?」と題してお送りします。
ペット好きにとって、かわいい犬や猫の画像や動画にまさるものはありません。
では、こうしたほっこりした気分が広告にうまく利用できるのでしょうか?
最近の研究で、利用はできるけれども、消費者が考える動物の特徴に広告が合致しているかどうかが鍵であるようです。
たとえば、犬は「意欲」や「報酬獲得行動」と結びつけられることが多いといいます。
それゆえ、促進的な傾向が強い広告には犬を使う方が消費者の反応が大きいことが判明しました。
反対に、猫は「警戒心」と関連付けられることが多いので、予防関連の広告には猫を使う方が反応が大きかったのです。
二つのブランドのビタミン剤があって、片方が鉄分やビタミンCなどを含んでいてエネルギー増進をうたっています。もう片方は抗酸化物質を多く含んでおり、がんや心臓病のリスクを減らすとうたっています。
二つのグループに分かれた被験者にそれぞれ犬と猫の動画を見せて、どちらのビタミン剤が好ましいかどうかを聞き取りました。すると、犬の動画を見たグループは猫の動画を見たグループよりも、エネルギー増進タイプのビタミン剤を好んだ人が多かった、という結果が出ました。
大事なのは消費者がその動物に対して抱くイメージと商品のイメージとがうまくかみ合っていることであり、そこにギャップが生じると広告効果は著しく弱まるようです。
国によっても文化が異なり動物に対するイメージが異なるので、そうした点も注意が必要なようです。
文章:増何臍阿
画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/5896171209/b53e99181c/
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