防災グッズの『災害時非常持ち出し袋セット』に入っていないけど、持っていると、とても役立って助かる物を紹介します。
まずは『防塵マスク』です。普通のマスクは防災グッズのセットに入っていることもありますが、防塵マスクの方が役に立ちます。震災の被災地はとても埃っぽいので鼻と口を覆うことの出来る防塵マスクが役に立ちます。
あまりニュースにはならないのですが、『阪神淡路大震災』での『アスベスト』による『肺がん』死亡者が出ています。アスベストも防げる規格の防塵マスクが良いでしょう。
『鼻栓』もアスベストやホコリよけに役に立つ上に、匂い除けになります。被災地では倒壊した家から建材の匂いがむせ返るぐらいします。特に木材と土壁の匂いが吐き気を催すほどします。
『防塵ゴーグル』もホコリから目を守るために必要です。激しい運動をしてもズレないUVカットのスポーツ用のゴーグルでも代用できるでしょう。
『安全靴』も足元が悪くガラス片が地面に落ちていたり、ガレキに挟まれたりしたりしたときのために必要です。いざと言う時のために事前に履いて靴と足を慣らしておきましょう。
『釘踏み抜き防止インソール』は、安全靴だけでは防ぎきれない、がれきの中のクギや鉄筋の先端から足裏を守ってくれます。クギを踏み抜くと『破傷風』等の感染症で最悪死んでしまいます。死ななくても足裏を怪我すると走るどころか満足に歩くことも出来なくなります。誰もガレキの中で松葉づえをついて歩きたくはないでしょう。
安全靴と釘踏み抜き防止インソールは両方の機能を持つ軍用ブーツでも代用がききますが、価格が高いです。趣味がサバイバルゲームの人向きです。
『防水手袋』、野外作業用の防水手袋は『軍手』の4~5倍の値段がしますが、軍手以上の性能を誇ります。被災地が津波で水没している時や雨が降った時のガレキ除去、その他では必須です。濡れた物を軍手でつかむのは非常に大変でしんどいです。
被災して避難所に避難するか家に留まるか、どちらにしても家の前のガレキ除去をしないといけないので『スコップ』や『ツルハシ』があると便利です。両方ある方が色々と役に立ちます。ガーデニングが趣味でないと普段は邪魔になってしまいますが。
『手動大型ワイヤーカッター』は個人で買うのはかなり難しいですが、鉄筋入りブロック塀が割れて鉄筋だけでかろうじて立っていている時に、鉄筋を切って倒した方が、余震が起きた時に二次被害を防ぐ事が出来ます。崩れた土壁の中の竹材の切断、自転車やバイクのワイヤーロックの切断できれば、それらを移動させやすくなります。建築土木の心得や関係者がいないと、使いこなすのは難しいですが、あると助かります。
災害時非常持ち出しセットにヘルメットが入ってない時は、ヘルメットを別に買いましょう。あっても家族の人数分無いと意味が無いので気を付けましょう。
これらの災害対策グッズは、ホームセンターやネット通販で売っています。命に関わる物なので、実際に手にとって見られる店頭に足を運んで選んだ方が良いと思います。
文章:北山南河