節分では豆をまき、豆を食べる風習がある。
豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。
豆は生ではなく、炒ったものを使用する。これは芽が出ると縁起が悪いというところからきている。「炒る」を「射る」とかけることで、鬼を退治できるようだ。
豆まきは朝ではなく、夜に行うのもポイント。鬼が夜にやってくるからというのが理由のようだ。
撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べるのは厄除けのためといわれる。自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしとするところもある。
北海道などの雪の降る地域、鹿児島や宮崎といった地域では落花生を巻くこともある(東北、北海道では落花生が主流)。雪の深い地域においては、拾いやすい落花生の方が衛生的であるというのが理由のようだ。鹿児島、宮崎では産地というのが影響しているといわれる。
一年に一度の行事、思いっきり豆をぶつけてみてはいかがだろうか。鬼を退治すると同時に、ストレス解消にもなる。
文章:陰と陽