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いざ、始めよう!読書習慣
最近本を読んだ、という表現は間違っているかもしれない。何故なら、著者は毎日本を読んでいるからだ。今は三冊を一度に読んでいる。
というわけで、今回はなあなあで読書を推奨する記事でも書いてみよう。
良いところの束、それが本
本の良いところはたくさんある。
小説などは挿絵がないに等しい。なので、登場人物の姿も声も読者の好きなように想像できる。一応こんな容姿をしているという情報がある時もあるが。
例えば、『忍びの国』の無門は、骨に皮が張り付いたような醜い容姿という設定だったと思う。もしかしたら、『オペラ座の怪人』のエリックと混同しているかもしれない。
読んだのは随分前なので定かではないが、言いたいのは容姿の設定をされている登場人物もいるということだ。だが、小説は見えないので、結局は自分の好きな姿かたちに変えられるのだ。
これを利用して、著者はその見えない登場人物に、何度も恋情にも似た思いを抱いたものだ。
見えないのは登場人物だけではない。光景も見えないのだ。なので、ホラーが好きな人にも小説はおすすめだ。
何故なら、自分にとって一番怖い光景を想像するからだ。映画やドラマ、アニメでは感じなかった恐怖が、小説だと自分にとって一番怖い光景に変わり、脳内に広がる。
著者もピエール・ルメートル作の『悲しみのイレーヌ』を読み、作中の惨劇が脳内に生々しく映り込み、なかなか消えてくれなかったことがある。
著者には実写がどうも合わない。見ていると、ああ、この人、全く悲しくもないのに泣いてるんだなあと邪念のようなものが頭をよぎってしまう。なので、小説がいいのだ。
本の世界は確実に本物。誰かが演じているとかないから。
因みに海外の作品は例外。字幕を読むのに必死なので、そんなことを考える余地がない。
教育にも良い。
絵本を子どもにたくさん読み聞かせてあげると、感受性の豊かな子に育つ。
そしてそのまま本が好きになれば、絵本から図鑑、小説へとレベルアップしていき、想像力も豊かになる。
モノ作りの本を読むと創造力も豊かになる。絵本が好きなままだと、色彩能力も上がって良いこと尽くめだ。
あと子どもとの思い出作りにも一役買ってくれる。膝に子どもを座らせてふざけて読んでみたりすると、なんか良い思い出になる。子どもがそれを覚えてくれているかは知らんが。
デジタルよりアナログ派
デジタル書籍なら読むという人もいるかもしれないが、著者としてはアナログで読んで欲しい。
今回はどんな栞を使おうかと、デートに着ていく服を選ぶようなふわふわした気分になったり、ページをめくる感覚をその手で味わったり、どれくらい読んで、どれくらい残っているのかと比べてみたり、たまに読むハードカバーの本を閉じる音を楽しんだり、うっかりネタばれしてしまったり。こんなことはアナログでしかできないはずだ。なのでアナログで読むことを推奨する。
著者は以前、漫画もなにもかもデジタルで読んでいるという友人に、アナログを勧めたところ、
「虫に喰われるから」
と、論破されたことがある。
いいとも、読んでくれ。そういう理由なら大歓迎だ(涙)。だが、そんなことを言われてしまうと、自分の愛する本たちが無事か心配になるではないか。
以上がなあなあで書いた読書推奨の話だ。
書いておいてなんだが、著者は年間30冊程度しか読んでいない。
文章:ぴえろ