コラム

前野隆司著『実践ポジティブ心理学』のまとめ【最終回】

はじめに

 

「ポジティブ心理学」は、90年代にアメリカ心理学会の会長であったマーティン・セリグマン氏が提唱したもので、海外の学会でも大きな話題となり、ハーバードなどの講義でも人気になっているといいます。

 

ポジティブ心理学は、それまでの臨床心理学のように心の病を対象とするのではなく、普通の人が「どうすればもっと幸せになれるのか」を追求する分野です。

「マインドフルネス」や「レジリエンス」もポジティブ心理学の重要なキーワードです。

 

基本的には普通の健康状態にある人向けですが、著者は、心の病にかかっている人も生きるヒントを得られると言っています。

 

最終回は、「第六章と本書全体のまとめ」です。

 

 

「ポジティブ心理学」のまとめ

 

第六章は、社会に生かされる「ポジティブ心理学」ということで、製品やまちづくり、従業員を幸せにする企業や、サークルや自治体の取り組みなどについて紹介されています。

 

「ひとは上を向くとしあわせになる」ということが分かっているので、それを考えた商品や、立って作業をするデスクの話があります。

 

人が集まって何かの作業やものづくりをするような「場」をつくることがすすめられています。他者とのコミュニケーションのなかで、何かに集中して取り組み、自己の成長を感じられることが幸せであることが分かっているからなのです。

 

ですから、そうした「場」をつくったり、参加したりすることが大事だということです。

 

さらに、「他人に親切にすると幸せである」ということがエビデンスベースで確かめられていることから、自然とそうすることができる環境を作ったりそういう場所に行くことが重要です。

 

個人としてできることは、笑顔でいることを心がけることや上を向くようにすること、他人に親切にすることなどだと著者は言います。

 

本書で強調されているのは、日々感謝の気持ちを大切にして、ちいさなことにも喜ぶことと、他者との協調です。そして、自分自身が何かに集中し没頭できることをやり、目標をもちながら成長を感じる、ということでした。

 

 

文章:増何臍阿

 

関連記事

関連記事

  1. 孤独は孤毒である
  2. 英語を忌避するデメリット
  3. 人間はどうして課金してしまうのか
  4. 国民は怒っていた
  5. 精神状態が不安定な時に
  6. 伊藤裕『なんでもホルモン 最強の体内物質が人生を変える』朝日新書…
  7. 障碍者枠で仕事しても、病気に対する配慮は得にくい
  8. 信じられない。創作的な意味で。

おすすめ記事

教育の目的

一人一人が幸福になるために、知性やリテラシー(情報を読み解く力)を鍛えていく…

映画『学校』をご紹介

出典:(C)1993 松竹株式会社/日本テレビ放送網株式会社/住友商事株式会社映…

2023年9月場所の成績に基づく、十両、幕下の入れ替えは誰になるのか

出典:Photo credit: Ville Misaki on Visualhunt.com2…

世界の国と国旗☆第90回目 セネガル共和国

出典:© 2006-2023, 3kaku-K. All rights reserved.皆様こ…

若さを保つおしゃべり

『長寿の秘訣』漫画:PAPRIKAP…

新着記事

PAGE TOP