精神安定剤の錠剤は効力で精神を安定させるのではなく、服薬することによって安堵感をもたらしているような気がしてならない。
精神安定剤は風邪薬、アレルギー剤、睡眠薬のようにはっきりと効果が現れるわけではない。それゆえ、効いているのかさっぱりわからない。人間の精神を安定させた気分にもっていくのが、主な役割になってしまっている。
精神安定剤をやめるためには、第三者の隠れた協力があるとうまくいきやすい。錠剤そっくりの偽物を用意してもらい、それを一定期間飲み続ける。(期間は個人差を設けるとよい)これは、一般的に「プラシーボ効果」と呼ばれている。
精神がかなり安定したところで、実は本物ではなかったというドッキリショーを行う。こういったやり方ならば、大多数の人はうまくいきそうな気がする。人間というのは洗脳されやすい生き物なので、偽物であったとしても気づかない確率が高い。
効力よりも副作用が明らかに大きい精神安定剤。できることなら、飲まずに済ませたいところだ。
文章:陰と陽