好きなアーティストが揃ってマイナー(一人は「ステルスメジャー」)なので、音楽について語り合える人がいません(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
「競馬は副業じゃない」のに、「そうである」と誤認させる広告がバンバン配信されていて、宗教上の理由を差し引いても腹が立つ今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「確かにネットって危険だよねえ」とかいった話です。
怖い話
さて。これまた、いつぞやのスマホ経由のニュースで読んだことです。
「小学生が、長期休みの間に、有名YouTuberの真似をするようになった。」
「ネット上の超保守(むしろ極右)な論調を、頭から信じて疑わなくなった。」
その結果、学校の先生が頭を抱えたそうです。
これ、「極端な例」の一言で笑えないな、と思いました。
問題は、子ども達が、
「ネットに載っていることは、全部真実」
だと信じていたことらしいです。
……恐ろしい話です。が、「今後の世界」を見る上で、避けては通れない問題がある。
想像が至らなかったこと
今の子ども達は、デジタルネイティブな世代です。
結論から申し上げると、「ネットの危険性」を知らない子が多すぎる。
親も、誰も教えてくれない。危険を教えないことも、さらに危険です。
僕が「インターネットに」触れたのは、だいたい1995年あたりですから、ハタチ前後ですかね?
要は、「ある程度、物事の分別が付く歳」で、ネットと邂逅したわけです。
おおかた大人ですから、「自我=自分の考え」をしっかり持ち、「世の中には、嘘と真がある」ことも、既に知っていました。
つまり、「取捨選択する力」が、初めからあった状態。
どっこい、その辺の自意識とか分別の付かない歳の子が、例えば「検索結果の上位に出る事が真実」だと思っていたら、えらいこっちゃです。
だって、そんなことはありえないわけですし、そもそも、検索結果への表示順序は、「ある程度」操作ができます。(一番トップに出てくる)広告枠なんか、金を払えば買えますしね。
必修科目じゃないか?
ものすごく悪い言い方をすれば、未成熟な子どもを「洗脳」することなんか簡単です。
なんせ相手は「白紙のキャンバス」しか持ってない上に、「色の塗り方」も知らないし、「防御法」も知らない。
つまりは、嘘八百を吹き込んでも、疑うことを知らないがゆえに、簡単に染められる。危険です。
現在の小学校の教育がどうなっているのか、僕は寡聞にして知らないのですが……
「ネットリテラシー」を教える機会って、学校にないんでしょうか?
少なくとも、
「世の中には、色んな意見の人がいる」
「人を騙して喜ぶ、あるいは得をする奴もいる」
「少なくともこの国には『言論の自由』があり、誰であろうとネットでの発言権はある」
この三つぐらいは、きつーく教えないといけないんじゃ? と思います。
自我を育てる?
それが一番手っ取り早いのですが、小さな子どもに、あるいはその親に求めるのは、さすがに酷でしょう。
最低限、「世の中は嘘で溢れている」ことぐらいは教えておかないとダメ……
とは言え、「じゃあ明日からな!」と、世間がいっせいに変わるわけでもないので、この辺はもどかしいです。
スマホが脳を壊す?
ところで、僕は抜粋記事をざっと読んだだけなんですけれども、どうやら、成長期にスマホを使うことは、脳の発育にかなり影響があるようですね。
なかなかセンセーショナルな見出しでしたが、「毎日ネットを使う子どもは、三年間、まったく脳が発達していない」とのこと。
さらに記事を読むと、デタラメを言っているわけではなく、曰く、平均年齢十一歳の、二百二十三人の子ども達を、三年間にわたって追跡し、脳の画像を見たそうです。
明らかに影響が出ている脳の映像を見て、僕も結構衝撃でしたね。記事の抜粋ですが、
発達に悪影響が見られた脳領域には、認知機能を支える前頭前野、記憶や学習に関わる海馬のほか、言葉に関係する領域、感情や報酬を処理する領域などが含まれています。どれも私たちが生きる上で必要となる大切な機能です。
しかし、驚きはしたものの、納得はできました。
だって、ネットを使うということは、乱暴に言えば「考える努力をしない」ということです。
脳味噌の「その部分」を使わなければ、発達のしようがない。
記事内では、「中学入学と同時にスマホを買い与えたら、(その時点で脳の発達が止まるので)頭が小学六年生のまま高校受験を迎えることになる」とありました。怖い話です。
まとめ
ってことで、まとめます。
さすがにこの問題に関しては、いかな僕も「自己責任で!」とは言えない。
ただ、言い方は悪くなりますが、「親がしっかり手綱を握ってれば」防げるんじゃあないでしょうか?
先述の記事の結びには、筆者の方が、
「喫煙で真っ黒になった肺の写真を子どもの頃に見て、そのショックからタバコを吸わないと決めたのと同じように、子ども達に、この脳の写真を見せたい」
という趣旨のことを仰ってました。
それは確かに有効だと思うんですが、恐らくほとんどの親が、
「うちの子は大丈夫」
と思っていそうな気が。根拠なんかないのにね。
僕は別に、自分の子どもがいないので、どうでもいいと言えばそうなんですが……。
「親が親の役目を果たさなければ」、人類の未来は暗いな、と思いました。
んじゃまた。
文章:フジカワ