コラム

樺沢紫苑『精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術』あさ出版 Ⅱ

 

樺沢紫苑『精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術』

 

この本は、知人から紹介していただきました。

その方は、本書の内容に深く感動したとの感想を寄せてくれましたので、それならばと思い、手にとって読んでみることにした次第です。

 

早速ですが本書の概要を説明しますと、本書は精神医学の知見に基づいた薬物治療の効果を紹介したものではなく、マズロー『完全なる人間』やキューブラー・ロス『死ぬ瞬間』で提唱された段階論の流れを踏襲しながら、患者に対して自己啓発を促すような、所謂メンタルヘルス的な知見を重視した内容でした。

 

 

本書によれば、患者はまず否認から入りますが、何回かのセッション(診察)を繰り返した後、自分自身を客観視(受容)できるようになる。つまり周囲の人達の支援のお陰でポジティブな感情を抱くことが可能になった。やがて他者に対して感謝の心が芽生えてきます。

そうして次の段階に至っては、患者は社会貢献したいと思うまで、自身の心が感謝の気持ちで満たされるとのことです。

 

著者が言うところの「感情コントロール」とは、交換神経と副交感神経のバランスを保った上で、他者との関係がギクシャクしないために、「アドレナリン、オキシトン」など、所謂ホルモンや神経伝達物質と呼ばれている体内に備わっている機能を有効に働かせることが大切なんだと指摘していました。

 

そのためには、患者さんは主治医との信頼関係を築いてこそ、病気に対する備えを重視できる視点を宿すことができる。

信頼関係の構築には、関わってくださった人に対して、感謝の気持ちを持つことが肝要なんだそうです。

 

文章:justice

 

関連記事

樺沢紫苑著『精神科医が教える病気を治す感情コントロール術』あさ出版

関連記事

  1. 心に栄養を
  2. 車椅子の使い方
  3. A型作業所、B型作業所の就職率と今後
  4. おすすめ映画2
  5. 小説:『君と共に生きられたら 上』
  6. コラム:『この世にはないものを求めて』
  7. 小説:『借金を完済した直後に、あの世に旅立った女性は異世界に転生…
  8. 「電子の家計簿 マネーフォワードME」

おすすめ記事

【4コマ漫画】カエルと少年 第二十話『お月見をしよう』

『お月見をしよう』漫画:こばまき&nbs…

JR西日本限定クラフトビールの紹介

 JR西日本の駅構内コンビニ、キオスクでしか買えないクラフトビールの『酒米ビール』と…

『ごめんねよりありがとう』

「ごめんね」って言われるより「ありがとう」って言われた方が気持ち…

『永遠に』

人も物も変わっていく。けれども、変わらないものもある。画像、映像、…

ショートショート『たまには傘を忘れてもいいかな』

 本日は空から透明の液体が降っている。一時間で一〇ミリに匹敵するレベルだった。 …

新着記事

PAGE TOP