福祉・医療

就労移行支援事業所が半年後、一年後の定着率を表示するのは訳がある

 

 就労移行支援事業において、半年後、一年後の定着率を示しているのをよく見かけます。

 

 石の上にも三年といわれるように、仕事を三年間続けられて初めて頑張ったといえます。半年後、一年後の定着率を示したとしても、意味はまったくないのではないでしょうか。

 

インターネットを検索していると、半年後、一年後、二年後、三年以上の定着率を示している事業所を発見しました。半年後の定着率は高く、一年後はそれなりの水準となっていました。配慮を受けることによって、一年間は頑張れる人が多いということを示しているのではないでしょうか。

 

鬼門といえるのは、一年後から二年を終了するまででしょう。ここで定着率は大きく落ち込んでいました。(三年後は二年後とほぼ同じ)。体力的、精神的にきつくなってくるのかもしれません。

 

今回は一事業所の二年後、三年後の定着率しか見ていないけど、他の就労移行についても同じような傾向があるのではないでしょうか。一年後の定着率を見せることによって、自分のところは優秀であると錯覚させているのだとすれば、悪意に満ちているといえます。

 

 就労移行支援事業所に通所する際には、二年後、三年後の定着率を聞いてみてはいかがでしょうか。障碍者の働く厳しさを知ると同時に、支援事業所を利用するときのものさしとなるでしょう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 重度障碍者が国政の場で働く
  2. 障碍者枠に対する企業の考え方
  3. 役所の申請手続き(障碍者手帳等)は、時間が掛かり過ぎる
  4. 障碍者との勤務に賛成か反対か
  5. 障碍によるハンディを理解する
  6. ふるさと納税のお礼として届ける「水耕ニンニク」を自家栽培するA型…
  7. 福祉事業所の職員が工賃を着服
  8. A型作業所の給料、B型作業所の工賃はどれくらいなのか?
PAGE TOP