コラム

居心地を良くしたい利用者同士の会話

 

利用者A「利用者の立場に立つことはできなくとも、障碍について肯定的な人がいいな」

 

利用者B「そうだね。障碍者を嫌いな支援者だけは絶対に嫌だね」

 

利用者C「上から見下してくる支援者も嫌じゃない」

 

利用者A「そうだね。障碍者に対して優越感を持っている支援者もいるよね。いったい何様なのかな」

 

利用者C「そういう支援者は解雇できればいいのにね。利用者にそういう権限を持たせてほしい」

 

利用者B「支援員がいなくなったとしても、そっちの方がいいよね。障碍者を腫れものさながらに扱ってくるのは耐えられない」

 

利用者A「障碍者施設をよくするために、署名を集めてみてはどうかな。利用者一人一人が行動を起こすことで、支援機関は良くなっていくんじゃない」

 

利用者B「賛成。声を届けないと、何も始まらないよね」

 

利用者C「いい案だね。同志を募って行動してみよう」

 

利用者Aが俯いているので、利用者Cは心配になったようだ。

 

利用者C「どうかしたの」

 

利用者A「行動してもいいのかなって思ったの。利用者の分際で生意気だっていわれそうじゃない」

 

仲良しの利用者Dが会話に加わった。

 

利用者D「うん。障碍者に人権はいらないって考える支援者も一部にいるからね」

 

室内に静けさが漂ったのち、利用者Bが呟いた。

 

利用者B「障碍者の人権をもっとほしいよね。生まれたきた瞬間に、損をするのが確定しているっておかしくない」

 

利用者Cが神妙な面持ちで頷いた。

 

「うんうん。年収、結婚といった待遇で差を受けるものね。何のために生きているんだろうね」

 

室内が静まり返った。利用者4人はそれぞれの思いを胸に秘めていた。 

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 読書が特権階級のものになる日
  2. 発達障碍者に推奨される仕事
  3. 著者の謎を解いてくれ
  4. 世の中、「さえすれば」なんか、ない。
  5. 障碍を持っていると正しいはずの答えが間違いとなることも少なくない…
  6. エッセイ:『Dad’s complaints(おじさ…
  7. 障碍について理解を深めると
  8. ノンフィクション作品の魅力

おすすめ記事

『バトン』-未来にバトンを繋げー

辛い時ほど…頑張って…一歩ずつ…&nbs…

Pリーガー紹介⑥

皆様こんにちは!桐谷 凛花(きりたに りんか)です。さて今回…

世界を襲う大寒波!大雪の報告が相次ぎ大混乱!

出典元:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/7178552/…

「江島大橋ーベタ踏み坂」と橋が架かる:島根県の『江島』紹介

 「江島大橋ーベタ踏み坂」とは、島根県松江市の江島と鳥取県境港市とを結ぶ橋です。…

仕事をすることと感謝されること

『仕事をすることと感謝されること』初めての転職26歳になって…

新着記事

PAGE TOP