コラム

長生きの秘訣は雑菌、と言えなくもない

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富士山の上でおにぎり食べられない

他人の握ったおにぎりは食べられるか?

たまにこんな質問を耳にする。

筆者は状態や人物にもよるが、おにぎり大好きなので有難く頂く。

だが、世の中にはそれを拒む人達がいる。潔癖症、または不潔恐怖症の人達だ。

他人の握ったおにぎりが食べられない。若しくは食べたくない。

または他人の使ったタオルは無理。ドアノブに直接触れない。友達でも家に入られるのは嫌。他人の箸が触れた物は食べたくない。

潔癖症は病気ではないので、病院にかかる必要はないが、生きづらさを感じたらそれはもう病気だ。大人しく精神科に相談に行くべきだと思っている。

その人達は過剰だが、現代は全体的に清潔にし過ぎるように見える。

帰って真っ先にすることは手洗い、うがい。これだけならまだいいが、コロナ前からドアノブやリモコン、パソコンetc.を隅々まで掃除していた家も少なくはないのではないだろうか。

そんなこと年末だけでもいいと思うのだが。

100%は勇気だけで充分

テレビを見ていると、

「99.8%除菌!」

とか、

「洗ったつもりでも雑菌まみれなんです」

といった広告をよく目にする。

綺麗は良いことかもしれないが、100%綺麗にするのは危険だ。

だから99.8%なんだよ!とは言わせないぞ。残りの0.2%はただの保険だということをこっちはよく知っている。

なんでも純度100%にするとそれはすぐに毒に変わるのだ。

「水道水をよく見ると、実はこんなにも汚いんです」

というのもあるな。

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飲みたいのなら飲めばいい、純度100%の水。致死率も100%だ(『ジョジョの奇妙な冒険SO』を見た人は知っているかもしれないが、酸素も純度100%になると毒に変わる)。

あ、でも、蛇口から出ている時点でもう100%ではなくなるのか。

それに水道水に発がん性物質が含まれているとも言うが、発がん性物質を含んでいるのは何も水道水だけではないし、逆に抗がん性物質を含んでいる物もある。

なにより、病気になるかならないかは、ロシアンルーレットのようなものだ。こんなに予防をしてきたのにと思っても、それがウイルスによるものとは限らないし。

welcome!雑菌!

話が脱線してしまった。

こんな主張も聞いたことないだろうか。

「綺麗にし過ぎると、免疫が下がってかえって病気になりやすくなる」

高齢者は風邪などの感染症にあまりなっていない気がする。なってもすぐに元気!みたいな。

祖母は家をいつも綺麗にしていたが過剰ではなかった…筈。記憶にないだけかもしれないが、二人ともいつも元気だった。

そして、祖父の死因は癌だった。雑菌とか全く関係ない。

昔に比べると逞しさが無くなってきているのがよくわかる。大体何故こんなことになったのか。

筆者の小学生時代は皆でついた餅を、同じ台の上で揃って素手で丸めていたが、それすらも嫌がる人がいるのか。

取り敢えず、今のような清潔を維持する生活をたくさんの人がすると、しょうもない病気で命を落とすことになるぞ。

しかも多くの人がやっているので早いうちに人間は滅亡することになる。そうなりたくなければ多少の雑菌や汚れ、虫を受け入れて暮らすのだ。あまり気にしない、これが大事。

過剰に掃除するのは年末だけ。そして雑菌などが見え始めたら、早々に病院に行くことを推奨する。

これらを意識しておけば筆者のように、身内に3人コロナ感染者が出ても屁の河童。

もっといえば、風邪すらひかない元気な馬鹿になれる。だがその代償か、ほぼ毎日頭が痛い。

 

文章:ぴえろ

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