スキー人口は年々減少し、昨年度は25年前の3分の1以下まで落ち込んだ。
スキー人口減少の煽りを受けて、赤字経営のスキー場が増えている。昨年度は63パーセントのスキー場が赤字経営だったとのこと。おおよそ3分の2は経営すれば、損失が出る状態になってしまっている。
一部では閉鎖の動きも始まっている。長野オリンピックで使用されたスキー場が、赤字化により閉鎖することになった。時代の流れとはいえ、なんとも悲しいものである。
筆者の地元のスキー場も10年連続で赤字が続き、今年度は満足な積雪が見込めないという理由でオープンしなかった。昨年からは集客の見込める金~日曜のみと運営となっており、経営の厳しさがはっきりと伝わってくる。過去に土、日以外は従業員をあまり雇えないとは耳にしていたものの、ここまで悪化しているとは思わなかった。近いうちに閉鎖している可能性は捨てきれない。
雪不足でオープンできないスキー場が多いと話題になったけど、現実的な問題はさらに根深い。赤字を解決できない限り、どんなに積雪があったとしても宝の持ち腐れだ。
文章:陰と陽