紅茶ができるまでにはいろいろな工程を経ています。順番を次に記します。
(1)生産
紅茶の葉を摘み取ります。
(2)萎凋
茶葉に含まれる水分量を調節します。
(3)揉捻
萎凋の終わった茶葉を揉み潰し、細胞膜を破壊することで紅茶の成分を抽出しやすくします。同時に茶葉中の酵素やカテキンを浸出させることで、酵素を供給して次工程の発行を開始します。一度では難しいため、次の2工程が追加される。
(4)玉解と篩分
揉捻により塊状となった茶葉を解きほぐし(玉解)、細かくなった茶葉をふるい分け(篩分)する工程。通常器械を用いて同時に行なう。細かくなった茶葉は次の工程を飛ばし、発酵の段階で元の茶葉とあわせる。
(5)再揉捻
茶葉の形状を整えるとともに、揉捻を完全に終わらせる。
(6)発酵
茶葉中に含まれる酸化酵素の作用を利用してカテキン類を酸化発酵させる。
(7)乾燥
十分に発酵した茶葉を加熱し、茶葉中の酵素を失活させることで発酵を終了させるとともに、水分量を減らします。
(1)~(7)の過程を経て紅茶は完成します。
今回はwikiを参照にしましたが、『紅茶の大辞典』という本(成美堂出版発行)では詳細が記されています。詳しいことを知りたいのであれば、そちらをご覧ください。
11月1日は紅茶の日に指定されています。普段は紅茶に興味のない方も、一度飲んでみてはいかがでしょうか。
文章:陰と陽