コラム

中小企業のウェブサイトが闇深い

84歳の親には「シフト表」と言っても通じないので、「当番表」と言い換えることにしました(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。

そういう意図ではないのに、「き」の次に「ち」と入力しただけで、「放送禁止用語」と注釈を出してくるATOKが地味にうっとうしい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「ウェブサイトって、企業の顔なんだからさ?」とかいった話です。

最近の仕事内容

さて。さすがに僕も、日々の仕事の詳細な内容は、ここでは書けません。

ただ、そんな作業の中、主に中小企業のウェブサイトをたくさん見る機会がありました。

中小企業というか、多分、町工場。

今のご時世、どんな企業であれ、ウェブサイトを持っていない所は、逆に少ない。

実際、就活なんかも、まずはネットで、というケースが大半になっていますし。

しかし、何百件も中小企業のウェブサイトを見ていて……

「大丈夫なのか、ここ!?」と思うところがかなりある。

ケース1:ドメインの失効

「ドメインの失効で、そもそもサイトにアクセス出来ない」

このパターンを、割とよく見ます。

ドメインってのは、要するにネット上での住所です。

ざっくり言えば、「○○.com」とか、「○○.co.jp」とかですね。

これは、(独自ドメインの場合)取得するのに費用がかかります。

なおかつ、年単位の更新が必要です。

更新を忘れると、失効して、アクセスができなくなります。

「教えられた住所へ行ってみたら、空き家だった」

ちょっとズレているかも知れませんが、フィーリング的にはこんな感じかと。

しかし、いずれにせよ、「あると言っている顔がない」わけです。

その企業への印象は、あまりよくないですよね。

ケース2:SSL化されていない

次に、このパターンが、最も多い。

「SSLってなんぞ?」

そんな皆様も多いと思われます。

ので、この辺りの記事をご覧頂ければ。

「SSLとは?」

https://www.onamae.com/server/bepossible/ssl/

要するに、データの暗号化の手段です。

SSL化されていないと、こちらから送信したデータは、暗号化されません。

つまり、漏えいや改ざんが、なんぼでも出来る。

これは僕の実体験なのですが……

SSL化されていないサイトで、メールアドレスを入力、送信しました。

すると、そのアドレスに、山のようなスパムメールが来るように!

もちろん、「SSL化さえすればいい」話でもないです。

しかし、たいていの場合、商談や就活生のために、メールフォームがある。

つまりは、個人情報の入力を促している。

利用者側も、SSLを知らなければ、仕方がないかも知れない。

ではあれど、企業や個人の情報が、悪く言えば、だだ漏れ。

……それってどうなんだろう? とは思います。

ケース3:メールフォームが動作しない

僕達の仕事上、メールフォームのページをよく見ます。

ですが、そのメールフォームが正常に動作しないサイトも結構ある。

失礼ながら、企業のウェブサイトとしては、致命傷じゃないですか?

なぜなら、問い合わせをしたくても、メールが届かないんですから。

デバッグというか、動作検証ぐらいしてほしいもんです。

あと、恐らく外部のホームページ作成業者に丸投げしたのでしょう。

その痕跡が残っているサイトもありました。

「(納品された後の)検証をしていない」

その点においては、やはりいいイメージは持てません。どうなの?

大きな事は言えないが

今どきの若い子は、まずネットありきです。

で、あるにも関わらず、悪い言い方をすれば、お粗末なサイトが多い。

確かに、技術力が高い会社かも知れない。

しかし、ネット関連には明るくない。

印象という面においては、かなり不利だと思います。

僕も、技術系を学ぶ学生の、昨今の就活事情までは知りません。

最低限度、という言葉も、基準が曖昧ではあります。

ですが、恥ずかしくない程度の体裁。

それぐらいは整えておかないと、新しい人が集まらないんじゃないか?

そんな風に思います。

「会社側が、ネット方面に明るくないから」

これも、もしかすると、中小企業の人手不足の一因なの「かも」知れませんね。

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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