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職場の友人の話。
家賃の安さに惹かれて、木造のボロアパートに引っ越した。
夜、寝っ転がって見上げた天井に、人の顔があることに気づいた。
天井板の木目模様が顔に見える・・・なんてことはよくあること。
その顔を眺めながら眠りについた。
ある日、近くのお寺にぶらりと立ち寄った際、お札を購入した。
特に心霊現象とかに悩まされているわけではないが、年季の入ったボロアパートだし、お札でも貼っておこうかという軽い気持ちだった。
さっそく自室に戻ると、めぼしい場所に貼っていった。
そして、その日の夜、いつものように寝っ転がって見上げた天井には、あの顔は消えていたという。
文章:百百太郎