コラム

病の原因

仏典に、

「病の起こる因縁を明かすに、六つ有り。一には四大の順ならざるが故に病む。二には飲食の節ならざるが故に病む。三には坐禅の調わざるが故に病む。四には鬼便りを得。五には魔の所為なり。六には業の起こるが故に病む」とあります。

病気の起こる原因には、六つあるとされています。

四大の順ならざるが故に病むとは、人体や自然の構成要素である地・水・火・風の四大の調和が崩れることによって病むことです。

飲食の節ならざるが故に病むとは、飲食の不摂生によって病むことです。

坐禅の調わざるが故に病むとは、姿勢の悪さや、運動不足や、身体を酷使することなどで病むことです。

鬼便りを得とは、病原菌などによって病むことです。

魔の所為とは、本能的欲望や感情が乱れることによって病むことです。

最後の業の起こるが故に病むとは、前世の悪業を原因として起こる難病等です。

そして、「病の起こりを知らざる人の病を治せば、いよいよ病は倍増すべし」と仏典にあり、その病気の原因を知らずに治療をすれば、病気が治るどころかますますひどくなると警告されています。

これが、仏の知見です。

ご参考になれば、幸いです。

 

文章:シャーペン

 

画像提供元:

https://foter.com/d/d.php?f=https%3A%2F%2Flive.staticflickr.com%2F4149%2F5035389517_5633f85130_c.jpg&s=42c4bf76aa8f1c6d2d0e91ec20b8bd32

関連記事

  1. 阪神尼崎駅周辺の公共施設の指定管理者が選定されました!
  2. オカルトジャンルも面白い?
  3. 伊藤周平『社会保障入門』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ3作…
  4. 必要なお金とは?
  5. 子供の頃の夢
  6. 胸に刻みたい言葉1
  7. 自分を責めるのはよそう
  8. 『La Peste』(Albert Camus)

おすすめ記事

短編小説:『自動販売機』

ビルの出入り口のところに自販機があった。ふだんそれを利用すること…

自身を磨こう

誰でも頭を良くしたいもの。その一つに、自己を客観視できればいいと思います。なかなか冷…

『奇跡』

僕たちが出会えたのは……。僕という人間が生まれる確率と同じくらいの奇跡……。…

怖い話『駆けてくる男』

友人と二人で、買い物に出かけたときのこと。途中、友人が私用があるというので、とあ…

京阪電車における変則運用

 京阪電車で行われている、面白い(他社ではあまり見られない)運用についてあげていきた…

新着記事

PAGE TOP