コラム

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』【感想】

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』【感想】

 

こんにちは。

今回は映画化されることでも話題の『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』という小説をご紹介したいと思います。

 

この作品は主人公である赤ずきんが旅の途中でさまざまな事件に遭遇し、それを解決していくというものです。

物語は『シンデレラ』『ヘンゼルとグレーテル』『マッチ売りの少女』などお馴染みのお話しをもとにしており、ミステリではありますが普段小説を読まない方でも入り込みやすいようになっています。

 

そして、童話では頻繁に登場する魔法がこの作品でも扱われるのですが、魔法が存在する世界とミステリを上手く両立しており、魔法によって物語が粗末なものにならないようにしている点がすごく良いと感じました。

 

主人公の赤ずきんに関しては、旅の先々で事件を解決していく中で、見え隠れする旅の目的と過去が最終章で明らかになります。

 

こちらは原作の『赤ずきん』とは大きく違ったストーリーに興味をそそられるはずです。

 

また著者である青柳碧人の過去作に『むかしむかしあるところに、死体がありました。』があり、こちらは1話でそれぞれが完結している点や、日本の昔話か西洋童話どちらをベースにしているかなどの違いがありますが、こちらも本質的な面白さは変わらないのでこちらもおすすめします。

 

ではでは~。

 

文章:マフユノダリア

関連記事

  1. 学校行け?嫌じゃ
  2. 「新型コロナウイルス感染症(COVID19)」という問題について…
  3. ショートショート『心を満たす人』
  4. 映画『学校』をご紹介
  5. 福運
  6. PC用キーボード入力の基本『ホームポジション』は簡単!
  7. 『韓国が能登半島地震に300万ドル支援』
  8. 仕事の縁はどこで生まれるかわからない

おすすめ記事

ショートショート『たまには傘を忘れてもいいかな』

 本日は空から透明の液体が降っている。一時間で一〇ミリに匹敵するレベルだった。 …

姫路市営モノレール廃線跡:新幹線から見える。

 かつて姫路にはモノレールの路線がありました。『姫路大博覧会』の人の移動のために、J…

普通に働いたら普通に生活できる世の中になりますように。

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.値上げしすぎ…今、卵を1…

【全ては自分】

人は前だけを見て生きることは難しいだけど前を見ないと進めないことは事実な…

冬に使用する暖房器具の特徴

 部屋を暖める方法として電気ストーブ、エアコン、石油ストーブの3種類が用いられます。…

新着記事

PAGE TOP