水口レイピアとは滋賀県甲賀市水口町にある藤栄神社に伝えられている黒漆塗り鞘付きレイピアのことです。
レイピアとは細身で先端が鋭く尖った片手で使用する西洋剣です。
水口レイピアの由来は藤栄神社に祀られている戦国武将の加藤嘉明が豊臣秀吉から拝領したと伝えられています。およそ400年前、1600年代に造られたとされています。加藤嘉明は豊臣秀吉に仕え、賤ヶ岳の七本槍の内の1人として知られています。
見た目は普通のレイピアですが水口レイピアには他と違う特徴があります。
刀身の内部をCTやX線分析するとミルフィーユ状の層があり、これは日本刀独特の製法の折り返し鍛錬と同じです。また柄と刀身をネジで接続している所も特徴的で、これは当時の鉄砲鍛冶の使っていた技術になります。これらの事より日本製とされています。
水口レイピアは現在、水口歴史民俗資料館に寄託されています。
2019年8月31日から2020年1月29日まで展示室で展示されていましたが今は展示されていません。
文章:北山南河
画像出典 https://foter.com/f7/photo/42875001380/0a10e6bd4b/