先日読み返していた本の中で、ちょっと驚く記述がありました。
人間、どの時代に生まれるかなんて選べず、全くの運不運であり、100年後の香港に生まれたらラッキーかもしれない、という記述でした。
その本が出版されたのは香港が返還されてから数年経った頃で、その頃の香港は将来への希望に満ち満ちた場所という風に受けとめられていたのです。
その本の著者はすぐに癌を患い亡くなったので、その後の香港で言論が弾圧され自由が失われていった過程を知らないのです。
このように、その時々定着している考えや常識は、時代の流れとともに通用しなくなることがあります。
まさかこんなことになるとは、と思うようなことが次々と起こる変化の速い世の中です。
将来どうなるかはわからないということは、いい方向に向かう可能性もある、ということです。
良くないことがあったとしても、それは固定されたものではなく、変え得るものであり、
これからはどうなるかわからないからいい方向に変えていこうとすることがとても大切です。
文章:parrhesia
画像提供元 https://foter.com/f7/photo/14975743731/d515d2a5f8/