西山朋佳女流三冠(元奨励会三段)は、奨励会を退会しました。今後は女流棋士としてやっていくことになります。
奨励会の退会制限が迫っていた
西山朋佳女流三冠は次回の三段リーグで26歳を迎えます。勝ち越さなければ、年齢制限による奨励会退会となっていました。
次回の三段リーグ参加者は40人に迫る
参加人数にかかわらず、四段に昇段できる人数は2人となっています。(次点2回で四段になる場合を除く)
40人近くの奨励会員の中で、2位以内になるのは難しいという判断をしたのかもしれません。
三段リーグにおいて女性で初めて次点を獲得
三段リーグで14勝4敗の成績を収め、女流棋士として初の次点を獲得していました。女性初の四段に最も近づいた人といえます。
女流棋士として初の棋聖戦の一次予選を突破し、二次予選の決勝まで進んだ
棋聖戦の一次予選を突破するのは容易ではありません。それを達成できたことは純粋にすごいと思います。
二次予選の決勝で屋敷九段に敗れたものの、多くの将棋ファンを感動させたのではないでしょうか。
竜王戦に敗退したことで、次点2個による四段昇格が消滅
西山朋佳女流三冠は竜王戦のベスト8で敗退しました。このことにより、次点2回による四段昇格は消滅していました。
竜王戦に敗退した時点で、女流棋士としてやっていくと決めていたのかもしれません。竜王戦が終わる前までに、決断していた可能性もあります。
女流棋士としての道があるからこその決断かもしれない
西山朋佳女流三冠は奨励会を退会しても、女流棋士としての道があります。男性の奨励会員とは立場が異なり、収入が絶たれるわけではありません。
女流棋士として活躍することで、多くのタイトル戦に出場できます。四段になるよりも、そちらの方がメリットであると判断したのかもしれません。
まとめ
女流棋士は男性とは異なる道を進むことが許されます。恩恵を最大限に生かそうとしたといえるのではないでしょうか。
奨励会を退会して新しい道を歩めるのは女性の特権です。それにあやかるのは何ら悪いことではありません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc4c8f64daa72cccd11bdecee1eef291d98b828
©将棋の西山朋佳三段=女流三冠=が棋士養成機関・奨励会を退会して女流棋士に転向(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース
文章:陰と陽
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