中学生の時の体験談です。
学校帰りに犬とすれ違いました。
その犬は、日頃から放し飼いになっているおとなしい犬で、近所の人も餌を与えたりして可愛がっていました。
その犬がすれ違いざま、わたしの横で突然、
- ギャン! -
と鳴き声を上げたかと思うと、ワンワンワンと吠えながら、何かを追いかけていってしまいました。
後日、同じところを通りかかると、今度はそこらじゅうの民家から、数匹の犬たちが飛び出して、吠えながら何かを追いかけていくのを目撃しました。
しばらく、そんなことが続き「近頃、犬たちが荒ぶってるなぁ」と思っていると、突然パッタリとなくなってしまいました。
飼い主が、犬を放し飼いにしなくなったからだそうです。
それというのも、ある日、「あの犬が内臓を抉り出された形で、死んでいた」からだそうです。
文章:百百太郎
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