健康

病院関係者のマスク不足

 

 新型コロナウイルスの影響を受けて、病院関係者の間においてもマスク不足が露呈。病院によっては、一週間に一度程度の交換で患者を診ている病院もあるようだ。 

 医療関係者には充分なマスクがいきわたっていると思っていただけに、衝撃は大きかった。病院ですらマスクを入手できない状態というのは、異常といわざるを得ない。

 マスクは衛生的に洗えるものでない限り、1日に1回は交換したほうがよいのではなかろうか。家庭で洗濯をきっちりと行っても、フィルター機能の低下等を抑えることはできない。マスクの本来の役割を失うことになる。

 主治医は多くの患者を診察する。その中で大病にかかっている(高熱など)が一人でもいれば、伝染するリスクがある。病原菌を吸っているマスクを着用しながら、他の患者を診ることによって、病気がうつるリスクが上昇する。治療するために通院しているのに、病原菌を吸収することになりかねない。これでは何のために診察を受けているのかわからない。

  病院関係者だけでなく、スーパー、バスの運転手、駅員などもマスクが足りているのか未知数。一週間、同じマスクを装着することによって、周囲に撒き散らすようなことにならなければいいけど。スーパーの店員などのマスク配布状況がわからないだけに、不安はつきまとってしまう。

 昨日、K-1を観戦する人たちにマスクが1枚ずつ配られた。6500人規模なので、6500枚ものマスクが配布されたことになる。それだけの在庫があるのなら、病院関係者に回すことはできなかったのか。10人規模の病院なら、1日に3回交換しても200日はもたせられることになる。半年もあれば、充分な猶予期間となる。

 命を守ることに優先順位をつけることは許されないけど、コロナを広げようとしている人たちよりも、命を守ろうとしている関係者にマスクを回してほしいと切に願う。K-1関係者のマスクを没収するといった措置を取ってもよかったのではなかろうか。

 ありえないような事態が起きている反面で、京都府の男性が2015年に家に買いだめしてあった、5670枚のマスクを寄付したというニュースも流れている。人生に捨てる神あれば拾う神という言葉があるけど、まさにその通りだなと思わされた。

 お年玉をためてマスクを作り、他人にプレゼントしたという中学生もいた。こちらも誰かのために動きたいという思いで必死になっている。

 マスク解消に向けて、多くの人間が善意を持つ人が増えるといいな。病院関係者のマスク不安がなくなることで、健全な医療の提供に繋がっていく。

 

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/191462

©「1週間に1枚」マスク不足深刻 京都の病院、他の感染症リスク懸念|社会|地域のニュース|京都新聞

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 『高齢者の低栄養』-食事で必要な栄養素とは?―
  2. 障碍者支援は生活管理を重点に相談してみよう
  3. 神戸の高齢者施設で133人がコロナに感染し、25人が死亡
  4. 自殺者数が減少傾向にある
  5. コロナウイルスは全員に抗体を作らないと収束しないのかな
  6. 勝南桜が89連敗のワースト記録に並んだ(2021年3月24日)
  7. 幼児遺棄事件
  8. 睡眠の効用

おすすめ記事

「此経難持」(シキョウナンジ 此の経は持ち難し)

 仏典に「この法門を申すには、必ず魔出来すべし。魔競わずば、正法と知るべからず。…

小説:『自分の道(9)』

前回まで・小説:『自分の道(1)』・小説:『自分の道(2)』・小説:『自分の道(3)』…

健康であること

筆者は、最近、身体が疲れやすくて、年のせいかと思っていました…

『人は変われる[大人のこころ]のターニングポイント』 高橋和巳【著】ちくま文庫

「私たちは、生まれてから段階的な精神的発達を遂げ、成人となる…

【いきもの】『外来生物』を悪者扱いしないで!

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.そもそも、運んできたのは誰で…

新着記事

PAGE TOP