利用者A「利用者の立場に立つことはできなくとも、障碍について肯定的な人がいいな」
利用者B「そうだね。障碍者を嫌いな支援者だけは絶対に嫌だね」
利用者C「上から見下してくる支援者も嫌じゃない」
利用者A「そうだね。障碍者に対して優越感を持っている支援者もいるよね。いったい何様なのかな」
利用者C「そういう支援者は解雇できればいいのにね。利用者にそういう権限を持たせてほしい」
利用者B「支援員がいなくなったとしても、そっちの方がいいよね。障碍者を腫れものさながらに扱ってくるのは耐えられない」
利用者A「障碍者施設をよくするために、署名を集めてみてはどうかな。利用者一人一人が行動を起こすことで、支援機関は良くなっていくんじゃない」
利用者B「賛成。声を届けないと、何も始まらないよね」
利用者C「いい案だね。同志を募って行動してみよう」
利用者Aが俯いているので、利用者Cは心配になったようだ。
利用者C「どうかしたの」
利用者A「行動してもいいのかなって思ったの。利用者の分際で生意気だっていわれそうじゃない」
仲良しの利用者Dが会話に加わった。
利用者D「うん。障碍者に人権はいらないって考える支援者も一部にいるからね」
室内に静けさが漂ったのち、利用者Bが呟いた。
利用者B「障碍者の人権をもっとほしいよね。生まれたきた瞬間に、損をするのが確定しているっておかしくない」
利用者Cが神妙な面持ちで頷いた。
「うんうん。年収、結婚といった待遇で差を受けるものね。何のために生きているんだろうね」
室内が静まり返った。利用者4人はそれぞれの思いを胸に秘めていた。
文章:陰と陽