- 親愛なる友へ -
運が転がり込んでこない人って、みえないところで努力をしていないよね。だらけてばかりいるから、マイナスの方向に進んでしまうんだ。
うまくいかなかったときに責任転嫁する人をよくみかけるけど、結局は自分のせいにすぎない(どうしようもない場合は除外)。まっとうな努力を怠っている人間に、神様は微笑んではくれない。運に恵まれた人生を送ることは不可能なんだよ。
人間は同じ能力であるなら、他者よりも血と汗を流すかにかかっている。横一線から抜け出せるか、置いていかれるかは日々の精進になるんじゃないかな。会社ではほとんど同じことをしているのだから、ライバルに差をつけるとすれば自宅での行動に重きが置かれるよね。
一日に二時間の努力をしていたとしてもね、他の人が三、四時間を費やしていたら負けてしまうことになるんだ。周囲に負けないようにするためには、同じだけの努力をしないといけないよ。上に立ちたいと思うなら五、六時間の鍛錬をしよう。競争に勝ち抜いている人間は、そこに力を入れているんじゃないかな。
誰だって苦労なんてしたくない。だからといって、遊んでばかりいたら競争の社会から脱落していくことになるよ。最初は三〇分、一時間でいいから力を入れよう。可能であれば、徐々に時間を長くしていけばいい。家で遊んでいるだけの人間には少なくとも勝てるんじゃないかな。
努力のやり方は色々ある。読書、仕事に関する知識を調べる、絵を描いてみる、資格の勉強をする、講座を受講するといった中から、自分に合ったものを一つ選んでみよう。三日坊主で終わると意味をなさないから、続けられるものであるといいかな。
一時的な運に恵まれることはあっても、長期的には収まるところに収まる。ツキを維持するためにも、日々の精進をするようにしたい。努力をしない者は、運に恵まれることすらないことを念頭に置いておこう。
文章:陰と陽