現代社会はある意味で、江戸時代、明治時代よりも生きにくくなっているかもしれない。
過去を振り返ると、日本では一部の権力者によって、多数の庶民が苦しめられてきた。生産の道具として扱われながらも、歯を食いしばって人生を全うした。
第二次世界大戦に負けて、日本は民主主義国家となった。高度成長期までは順調だったものの、バブルがはじけてからというもの、国がおかしい方向に進んでいるような気がしてならない。非正規社員の増加、社員の大量リストラ、子育てへの過度な介入、社会になじまない人間の排除とあげたらキリがない。
昔は子供のしつけとして顔を叩いても許されていた。現代は虐待マニュアルにおびえながら、育児をしなければならない。それでまともな人間を育てろというのだから、無理難題にも程がある。バランスがまるで取れていない。
教師にしても同じ。子供を本気で怒らないと、抑えつけることはなかなか難しい。それにもかかわらず、育成と学級の維持をきっちりと求められる。はっきりいってやってられない。
昔は多少変わっていたとしても、受け入れようとする風潮があった。現代は団体の意見にそぐわなければ弾かれるようになった。個性を認める風潮にはなかなかならない。
義務が増えすぎたためか、非常に生きにくい世の中が構築された。偉い人に洗脳されていた時代がよかったと思わないためにも、自由な社会を作り出していきたいところ。
文章:陰と陽