近年、野球などで海外にわたる選手が増えています。
海外にわたる選手にはいくつかのパターンがあるような気がします。それを下記に挙げます。(今回は野球について取り上げます)
収入面によるもの
プロ野球、メジャーリーグでは年収に大きな格差があります。日本では最高で7億程度、メジャーでは35億円くらい得ることができます。これだけの差があれば、選手の心が海外に動くのもわかります。日本が収入で追いつかない限り、人材放出は避けられないでしょう。
一般に例えてみます。年収600万円で働いているサラリーマンがいるとします。海外の企業から一年で5000万を払うので来てくれないか、とスカウトされたら心は動かない人はいないでしょう。元の会社に残る人もいるかもしれませんが、大半の社員は5000万円を選択するのではないでしょうか。冷たい言い方かもしれませんが、社員の多くはやりがいではなくお金のために仕事をしています。
広い世界を見てみたいから
こちらもあるかなと思います。人間は広い世界に羽ばたくことで成長する生き物です。地方から都会に出てきたときは、感慨深かったのではないでしょうか。
チャレンジ精神
自分の実力を試すために、挑戦する人もいるでしょう。レベルの高い世界で活躍することで、自信につながります。
- 特記事項
メジャーリーグでは30を超えると、評価が下がる傾向にあるようです。現行の日本の制度では、海外FAを取得するまでに最短で9年かかります。高卒でプロになったとしても順調にいって27歳、大卒なら30歳を超えてしまいます。大卒でメジャーを目指していた場合、ポスティングを許可しない球団は敬遠されるでしょう。ある球団が方針転換したのも、そういう事情があるからなのかもしれません。
*現時点における日本人は活躍できているのか
日本人の投手は成功を収めている人もいますが、野手に限っては壁に跳ね返されているのが現状です。海外の選手に比べ、身体能力が劣っている日本人が活躍するのは難しいのかもしれません。メジャーで見向きもされなかった選手が、ホームランの日本記録所持者であることが裏付けているような気がします。
日本球界の衰退を懸念する声もありますが、夢を追うのはいいことだと思います。海外に渡った選手にはぜひ活躍してほしいです。
文章:陰と陽