福祉・医療

能力を重視する社会【障碍編】

 

 「能力が低いこと=性格が悪い」わけではない。能力が低くても、いい性格をしている人間はたくさんいる。

 社会の場では仕事で活躍できることが、最優先事項となる。能力の低い=他人に迷惑をかけるというイメージが先行し、内面に至るまでに弾き飛ばされてしまう。

 知的障碍者は満足なパフォーマンスを見せるのは難しい。仕事で同僚に迷惑をかけてしまうため、冷たい仕打ちを受けることになる。

 知的障碍の治療方法は見つかっていない。知的障碍は生まれつき能力面において、末期癌にかかっているのと同じなのである。

 障碍者でネガティブになりがちなのは、仕事で弾き飛ばされてしまったから。社会で冷たい扱いを受けることで、マイナスのイメージを植えつけられていく。障碍者の像というのは、一般社会で身についた、負の遺産に近い性質を持つ。

 障碍でピンとこないのであれば、衰えた高齢者、治療不可な病気を発症したと置き換えてみるとよい。どんなに力を尽くしたとしても、元通りになることはない。

 能力が低くても、人望を勝ち取れる時代がやってくるといいな。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 空気を読むのと他人の感情を理解するのは別問題【障碍者編】
  2. 格差を生み出す要因
  3. 障碍者、健常者は信頼し合えるのか
  4. 平均給料の推移から垣間見えるA型作業所の課題 
  5. 障碍者支援は退職代行業者?
  6. 障碍者支援員の大半は自粛警察と変わらない・・・!?
  7. リーゼを減薬してみた
  8. 違和感のある支援者の発言

おすすめ記事

条件を満たすことで調理師免許の資格を得られるB型作業所の紹介

 2年以上にわたって通所し、一定の条件を満たした場合に、調理師免許の受験資格を得られ…

eスポーツの部活動化ってどうなの? 正直、認めたくない!!

最近、何かと話題になっている“eスポーツ”の部活動化。eスポーツを部活動として認…

読書の秋ですね

なあに、ちょっとした致命傷だ(挨拶)。と、いうわけで、フジカワです。朝にヒゲを剃って…

ラグビーワールドカップの賞金

 ラグビーワールドカップでは、優勝チームにどれくらいの賞金が渡されるのか。サッカーの…

ショートショート『脳の器質的な損傷を改善する手術』

 科学者は以前からどのようにすれば、発達障碍者、知的障碍者を救えるかについて知恵を絞…

新着記事

PAGE TOP