福祉・医療

適切な支援をする難しさ【障碍者編】

 

 支援者は適切な支援をしたいと願っているからこそ、障碍についてあれこれ聞いてくる。

 当事者としてはプライバシーを伏せておきたいところ。信頼関係を構築していない関係者に情報をペラペラとしゃべるようなことはしたくない。

 幼少期に一般人にいじめ、差別を受けていた場合はより顕著になる。第三者を信用できない。

 支援者に障碍について話したとしても、ほとんど理解されることはない。人間は他人のことはほとんどわからない生き物で、障碍についてもあてはまっている。

 三次元(立体)を理解できない当事者がいたとしよう。利用者がどれだけわからないという話をしたとしても、支援者には伝わらない。

 計算、漢字の読み書きについても同じことがいえる。健常者なら66+99=165と導くことができ、薄利を「はくり」と読めてしまう。そんな人たちに計算ができない、漢字が読めない苦労を語ったとしてもわからない。

 当事者が苦労しているのは、能力的な部分が大きなウエートを占める。支援者がどんなに手助けしようとしても、彼らの脳内を変えることはできない。最初から支援の手が届きにくい状況になってしまっている。

 障碍者に対する最大の支援は支援機関を利用することではなく、脳内のデータを容易に書き換えられる脳科学者を生み出していくこと。障碍脳を簡単に治せるようになれば、苦労する人が減っていくに違いない。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 健康のために、「歯科検診」を受けよう
  2. 聴覚障碍者向けの就労移行支援事業所がある
  3. 勉強をゲーム感覚で行える発達障碍が真の一流となる
  4. 地元の名産品を使用したA型作業所の紹介
  5. 病院の待ち時間について
  6. 高次脳機能障碍者向けの就労移行支援事業所
  7. 障碍者支援の支援員は選べるようにしてほしい
  8. 佐藤優, 池上和子『格差社会を生き抜く読書』(ちくま新書):ケア…

おすすめ記事

『意見の…』―その後の行動で人間性が決ってしまう―

意見の食い違いは…あって当然だと思う。だけど…

現代社会は最強に生きにくいかもしれない

 現代社会はある意味で、江戸時代、明治時代よりも生きにくくなっているかもしれない。…

ショートショート『子供の恐怖』

 トントントントン。台所から包丁の音がしています。 尋常ではなかったため、子供は…

耳毛の処理方法

 年齢が上がるにつれて耳毛は濃くなっていきます。男性ホルモンの強い人については、髭と…

障碍者として生まれたために失ったもの

 障碍者として誕生すると、いろいろなものを失うことになります。今回は発達障碍を抱えた…

新着記事

PAGE TOP