福祉・医療

健常者と障碍者はlose-loseの関係になりやすい

 

 人間の関係はwin-winであるのがベスト。ただ、健常者、障碍者間はそのようにならないこともある。極端に置き換えるなら、完全なるlose-loseだ。

 

 健常者は障碍者のことを快く思っていない人は少なくない。直接的に接するのを避けられる場所であれば、実害を被るというところまではいきにくいため、ターゲットにされることはない。

 現実はそうはいかない。一定の年齢になると小学校に通わなければならない。物心がついていない年代から健常者、障碍者がまともに接する状況が作り上げられる。

 小学校時代の障碍者の行動の異常さは、周囲にはっきりとわかる形で現れる。一例をあげるとすると、一部の障碍者は万引きをしてはいけないということをわかっていない。そのため、平気で盗みを働いてしまうといった状況になりうる。

 万引きを第三者に注意されたとしても、形式的な理解にとどまる。常識を判断できない障碍者は、どうして万引きをしてはいけないのかという思考に行きつくこともある。

 健常者は社会常識の欠如している人間に対し、制裁という名のいじめを行う。障碍者の心は痛めつけられ、ズタズタに切り裂かれていく。

 周囲は誰も助けてくれないため、人間不信へとつながっていくこととなる。いじめを見て見ぬふりしているクラスメイトの中には、天罰が下ってざまあみろと思っている人も一定数含まれると思われる。教師もほくそ笑んでいる姿が思い浮かぶ。

 サポートをきっちりと受けられなかった障碍者の一部は、成人を迎える前に完全なる人間不信になってしまう。失敗の第一段階が、後々の人生を狂わすことを当事者は知らないまま大きくなっていく。

 

 社会に出ると第二段階を迎える。障碍者の脳の構造からか、イージーミスをしやすいなどの欠点を持つ。同じことを何回説明されても理解できない、場の空気を読んだ発言を苦手とする。落ち着いて行動できないといった当事者もいる。小学校時代は大きな問題にならなかった特性が、社会の場で許されないというのはよくある話。

 これらの行動以外においても、周囲に迷惑をかける場面と遭遇する。当事者の知らないところで、役立たず、不良品のレッテルを貼られてしまう。人間は自分の受ける被害に敏感な生き物だ。

 障碍者側は居場所を失い、退職に追い込まれることになる(自主退職ではなく、上司からクビを言い渡されるケースもある)。自己分析を冷静にできるタイプならいいけど、健常者によって追い出されたという方向に落ち着きやすい。完全なるlose-loseの関係が築かれることになる。

 大きな挫折を二回も経験することで、過去のトラウマを完全に払しょくするのは不可能となる。ラインが一定を超えると、家にひきこもるところに落ち着く。引きこもっている中には、社会に適合できなかった障碍者が相当数含まれているような気がしてならない。

 

 障碍者と健常者がwin-winの関係になっていけばいいけど、現状はかなり難しいのではなかろうか。互いが敵視し、罵倒合戦になるのは避けられない。

 

*今回のことはすべての障碍者に当てはまっているわけではありません。個人的な意見として、耳にとどめておきましょう。

*個人的にいろいろな障碍者と接してきましたが、ネガティブ思考だけは超一流という方をよく見かけます。上記のことによって、プラスに考えることが頭から抜け落ちてしまっているかもしれません。

*障碍者、健常者の交流会を開いているサイトもあります。理解のある人と接することで、視野を広げられるかもしれません。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. アルコール依存から脱却するのを目的とした福祉事業所
  2. 発達障碍は精神障碍2級の要素が強いように思う
  3. いじめは障碍者の継続年数に影響を及ぼすのか
  4. 発達障碍に向く仕事、向かない仕事
  5. 障碍者は見えないところでお世話になり、見える形で被害を被る
  6. 発達障碍者に推奨される仕事
  7. 障碍者が仕事をする際に気をつけたい7つのポイント
  8. 就職率の高い就労移行支援事業所(B型作業所併設)の紹介
PAGE TOP