人生

【恋愛関係コラム】あなたにも大切な人はいますか?

 

出会いと芽生え

これは僕が23歳の時のお話です

僕が入社して一ヶ月後に25歳で女性の太田さん(仮名)が入社してきました。

最初の頃、太田さんは2歳年上の女性でもあり、僕は話しかけるのをためらっていました。

そんなある日、太田さんが「帰りに買い物に付き合って」と言ってきました。

帰る方向も一緒なので、断る理由もなく、僕は会社の帰りに買い物に付き合いました。

次の日も「食事をして帰ろう」と言われ、一緒に帰りました。

 

そんなことが続くうちに、朝は駅で会い、昼食は一緒に食べに行き、帰る時も一緒、

と言うことが当たり前のようになって行きました。

太田さんにはお兄さんがいますが弟はいません、僕に妹がいますが姉はいません。

だから、お互い良い弟、良いお姉さんが出来たと言う思いがあったので仲良くなれたのかもしれません。

 

仕事仲間

そして三ヶ月後に、30歳で東京出身の男性、藤川さん(仮名)が入社してきました。

お酒が好きな人で、何回か飲みに行き、すぐに打ち解けました。

 

ところが、ある日、藤川さんが太田さんに顧客のデータ入力の為に残業して欲しいと言って来ました。

仕方なく太田さんは残業をして、データを入力しましたが、それが三日間も続いたのです。

そして太田さんは「他にも社員がいるのに、なぜ私にばかり言うの」と疑問を話してくれました。

僕も、それはおかしいと思い、藤川さんに抗議をすることにしました。

 

僕は、みんなの前で、藤川さんに対して、急ぎの仕事なら複数でやれば良い、と正論で抗議しました。

身長が180cmもある藤川さんでしたが、正論には言い訳できずにただ、下を向いたままでした。

この時は大きな藤川さんですが、小さく見えました。

 

えこひいきの深層

それから間もなく、同僚の女性から、あまり藤川さんを責めない方が良いと言われました。

理由は、藤川さんは婚約者を交通事故で亡くし、東京では思い出がいっぱいあって辛いから

大阪に来たんだと言うことでした。

そして、あんまり二人の仲が良いので、ついイラッとして残業させたのではないか?とのことでした。

今でも婚約者の写真をいつも持っているとも教えてもらいました。

 

理由を知った僕は、自分にとって大切な人を守る行為だったのに、

大切な人を喪った藤川さんを責めることになっていたのかと、すごく後悔をしました。

あなたにも、大切な恋人(ひと)はいますか...

 

文章:エムユー

 

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