私はフィクション作品が好きだ。なぜならありえないことを経験したかのように味わえるからだ。またそれぞれの作家がいかにしてリアリティや雰囲気を文章または絵で表現するのか、それを味わったり考えたりすることが好きだ。
ではなぜ今回ノンフィクションについて書こうと思ったのか? それは筆者のノンフィクションに対する考えが浅はかだったからで、その罪滅ぼしも兼ねてノンフィクション作品の魅力について書いていきたいと思う。
本題
まずは、ノンフィクション作家の佐野眞一氏が経験したエピソードについて話しておきたい。
「東電OL殺人事件」という作品の取材で被告の両親に会いにネパールまでいったが父親が祭りに行っており、取材できず、帰ったというものだ。
この現実特有の非情さ、残酷さがノンフィクションの魅力なのです。
しかしここで問題が生じる。この文章を読んで非情さを感じただろうか? 筆者は読み返したが、感じなかった。
そこには理由がある。現実を記していくことにより、色濃くなるリアリティを感じる前にこのエピソードを読んでしまったからだ。要するに物語の土台が欠けていたのだ。ノンフィクションだから土台もまたリアリティにあふれたものであるわけだ(作者により異なりもしますが)。それの積み重ねの先にある結果が述べた非情さ、残酷さにつながるのです。
まとめ
ノンフィクションの魅力とは! ここまで読んでくださったのなら、理解してくださったでしょう。
このジャンルは現実を知っている人にほど強く訴えかてきて、心を動かしてきます。
よければ、あなたもノンフィクション作品の世界に飛び込んでみてはどうだろう。
文章:マフユノダリア
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