コラム

炊事がルーティン化した母親の胸中

 

 人間はどうしてご飯を食べなくてはならないのだろうか。

 

 食べなくても生きられる身体であればいいのに。

 

 毎日のように、ご飯を作らなければならない立場になってほしい。簡単そうに見えて重労働だ。

 

 今日はご飯を作るのをやめようかな。一日くらい食べなくても、人間は生きていける。

 

 旦那、息子、娘はきっと許してくれないだろうな。おかあさん、どうしてご飯を作らなかったのと責め立てるだろう。

 

 母親を非難するなら、毎日のようにご飯を作ってみてよ。おかあさんの大変さがちょっとはわかると思うよ。

 

 母がご飯を作るルールはどこにも明文化されていない。おとうさん、息子、娘が作っても問題ない。

 

 夜ごはんのメニューを考えながら、うつりゆく空をみつめていた。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. エッセイ:『マーさんのこと』
  2. 『北の無人駅から』(北海道新聞社)
  3.  新十両が発表された
  4. おススメ動画5 羅生門
  5. 発達障碍の小学6年生が英検2級に合格
  6. 究極の時間術
  7. 短編小説:『自動販売機』
  8. 人の夢を笑うな
PAGE TOP