みなさん映画は好きですか?僕は映画が大好きで、普段からよく観るのですが、近年はコロナの影響もあり、映画館ではなく自宅で映画を楽しむ人が増えているそうです。
映画を観て過ごすお家時間に欠かせないものがVOD(ビデオ・オン・デマンド)ですよね。
VODとは、視聴者が見たいときに様々な映像コンテンツを視聴することができるサービスのことで、有名なサービスだとAmazonプライムビデオ、ネットフリックス、HULU、U-NEXTなどがあります。
そして今回はネットフリックスからオリジナル作品を一つ紹介したいと思います。
ブラックミラー:バンダースナッチ
あらすじ
1984年、ビデオゲームの開発チャンスを得た若いプログラマーが小説に基づくゲーム開発に取り組む中、現実とパラレルリアリティが混同し始める……
ネットフリックスで6シーズンも続いている大人気ドラマ『ブラックミラー』の映画版となる本作『ブラックミラー;バンダースナッチ』。
まずはドラマ『ブラックミラー』とはどんな作品なのか紹介します。
『ブラックミラー』は一話完結のオムニバス形式の作品で、どのエピソードから見ても楽しめるというのが特徴的です。
ジャンルはサイエンスフィクション、風刺、ディストピアものという、近未来に起こりうるかもしれない、悲劇を描いており、見終わった後は心にぽっかりと穴の空くような虚無感に襲われる、なんとも癖になる作品です。
そして映画版となった『ブラックミラー;バンダースナッチ』この作品がとにかくすごいんです!
その理由はこの映画がインタラクティブ作品だからです!
インタラクティブ作品とは
インタラクティブ映画とは? 聞き馴染みのない言葉ですよね。
インタラクティブ映画とは双方向性のある映画で、視聴者が介入できるタイプの映画のことです。
もっとわかりやすく言うと、映画を見ている最中に画面から選択肢が現れ、ストーリーの分岐を視聴者が選ぶことができるんです。
そのため、登場人物の運命をあなたが決めるという新感覚の作品なんです。
このスタイルの素晴らしいところは、ただ映画を観るのではなく、考えるというところです。
もちろん今までの映画も登場人物の心境や物語、作品がもつメッセージをくみ取るという意味では考えることはあります。
ただインタラクティブ作品は、見ている最中にその場その場で求められる選択肢から決定をしなければなりません。その間わずか数十秒。
みなさんは日常生活で即決できていますか?
たとえば、飲食店でメニューを見た時。服屋さんで気に入る服が二あった時。
頻繁に起こる出来事さえも、即決できないことがあるのに、数十秒で誰かの運命を決めるなんてできるのでしょうか?
実際、僕がこの作品を見たとき、「本当にこの選択肢で良かったのかな?」と悩みました。
この感覚を味わってほしいです。
自信を持って選んだとしても、思い通りの展開にならない…なんてこともあり、ワクワクしながら話を進める楽しみは、インタラクティブだからこその醍醐味だと思います。
そして映画には必ずやってくる結末、この結末も、バッドエンドやトゥルーエンドというように、様々なラストが用意されています。
一度ラストを見たとしても、ほかの選択をして進めた場合、ラストはどう変わるのか?という楽しみもあるので、何度も挑戦することでより、この作品への解像度が高まると思います。
この映画は「鑑賞」ではなく「体験」というのがふさわしいVODだからこそ実現できた作品です。
ネットフリックスに加入した時はぜひ体験してください!
文章:オノマトペ