ビーチコーミングとは、海岸線を歩いて漂着物を採集することです。
採集せずに見て楽しむだけでも良いです。毎日、色んな物が漂着するので、なかなか飽きのこない手軽な趣味や娯楽です。運が良いと、思わぬ宝物が見つかるかもしれません。危険な物が、流れ着くこともあるので、最初は見て楽しむのが無難でしょう。
日本は、海に囲まれた国なので、海岸線が長く、潮の満ち引きや海流や風で流されてきた物が漂着しやすい地形です。海無し県でも、湖やため池や川があるので、それで代用すれば、基本的に日本ならどこでも楽しめる趣味や遊びです。
ビーチコーミング用の服装
ビーチコーミングをする時の装備について、靴はスニーカー以上で、安全のためにビーチサンダル等の素足が、露出する物はやめておきましょう。釣り針や金属片や貝殻をうっかり踏んでしまうと大けがの元です。
夏でも安全のために長ズボンと長そでにしましょう。海にいる蚊は、町にいる蚊より性質が悪いですし、水面の照り返しがあるので、日焼け止めに効果があります。
漂着物を見るだけでなく、採集して持って帰るなら採集用の袋と軍手を持って行きましょう。後は、帽子とサングラスと水分補給の飲み物があればいいでしょう。
犬の散歩をする時の格好をすれば、大丈夫です。
ビーチコーミングで見つかる物
砂浜や防波堤を歩いていると、運が良いとイワシやサバ等の回遊魚が、群れて泳いでいるところに遭遇したり、フグやカワハギが潮に流されていたりするところを、見ることが出来るかもそれません。波に、もまれて目の前で漂着するところが見られたりします。フグやカワハギは、噛まれると大変危険なので見るだけにしましょう。
クラゲや漁業用のブイもよく見るものです。クラゲは毒が、ブイは表面についているカキ殻等が危険なので、気を付けましょう。その他に流木、海藻、生物の骨や死骸、サンゴ、植物の種、プラスチック等があります。
ビーチコーミングが初めての人でも、すぐに見つけることが出来るのは、波にもまれて丸くなったガラス片です。丸くなったガラス片は、おはじきのようで安全ですし、大量にある上に、色や形が千差万別なので、見るだけでも時間つぶしになり、採集してコレクションにしても、採集しやすいので入門としていいでしょう。貝殻や綺麗な石も初心者向けでおすすめです
まれに見る宝物としては、『ヒスイ』や『メノウ』や『酸化アルミニウム結晶のコランダム(ルビーやサファイヤ)』等の宝石の原石が見つかるかもしれません。ほとんどは、パワーストーン止まりですが、100万円以上の価値があるものも見つかります。宝石や貴石についての知識が必要ですが、合法的に宝石を採集できます。(採集禁止の川等での採集は犯罪なので気を付けましょう)
これは、もっとまれですが、マッコウクジラの体内から出る結石の『龍涎香』は、香料として用いられ宝石よりも貴重です。一見水に浮く、朽ちかけた合成樹脂のカタマリに見えますが、本物なら1000万円以上のものもあります。
危険な物
危険なものは、中身が入ったままの容器。中の物が毒や危険物だったりするので、手に持ったり開封したりしない様にしましょう。注射針やメス等の医療廃棄物は、病原体や毒劇物に汚染されている可能性があります。大変危険なので、近づかないようにしましょう。有毒のエイ、オコゼ、ゴンズイ等の毒針やウミヘビの毒牙も、死の危険があるので、死んでいるようでも距離を取りましょう。
まとめ
ビーチコーミングでは、危険なものも見つかりますが、不用意に触らなければほぼ大丈夫です。まず、海岸線を歩いて観察しているだけなら安全です。不審物を見つけたら警察等の行政に連絡しましょう。
文章:北山南河
画像提供元 https://foter.com/f5/photo/48472550972/6c4fd52992/