福祉・医療

高次脳障碍がつきにくい仕事

 

  高次脳障碍という病気は、生まれつき患っている(先天性)、事故の後遺症によって(後天性)のどちらによってもなりえます。

 

 高次脳障碍を持っていると、仕事でどのようなことが起きやすいのかをあげます。

 

(1)複数のことが同時にできない

 2つ以上のことを行おうとすると、片方が抜け落ちてしまいやすいです。

 

(2)ケアレスミスが多い

 ちょっとした不注意で周囲の評価を下げてしまいます。

 

(3)集中力が続きにくい

 途中で脳のエネルギーを使い果たしてしまうことがあります。

 

(4)脳のアンバランスに苦しめられる(先天性)

 作業能力の偏りに苦しめられることもあります。

 

 

 高次脳障碍がつきにくい(向かない)仕事を以下に挙げます。

 

(1)臨機応変さを求められる仕事

 介護、警備、医療関係、販売職、営業職などは難しいと思われます。

 

(2)人のペースに合わせる仕事

 能力がバラバラなため、他人に合わせることで、脳に無理が生じていきます。

 

(3)ルールに縛られる

 精神的な負荷となります。

 

(注)意欲だけではどうしようもないこともたくさんあります。自分の現状を受け入れることが重要かなと思います。

 なお、一部には特化した能力を持ち、小説家や画家などで活躍するタイプもいます。障碍だから悪いと考えるのではなく、天才になれる可能性もあるんだと思うことでまえにすすめるかもしれません。

 

*障碍には個人差があります。自分の特性をはっきりと理解できるようにしましょう。本人のことは本人にしかわからないので、支援者の意見を鵜呑みにしないことが求められます。

 ときどき、障碍は関係ないという支援者もいますが、このようなタイプと当たった場合は変更も検討しましょう。(人間をひとくくりにしようとして個性を認めようとしないタイプなどが考えられ、当事者にとっていい方向に進みにくくなることもあります)

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 支援者ができるのは一つだけ【障碍編】
  2. 支援員の悲しい現実
  3. 発達障碍は大人になってから気づくことが多い
  4. 障碍者支援とは障碍者を論評するだけの場になってしまっている
  5. 休職中であっても条件を満たせば、就労移行事業所を利用可能
  6. 支援者と利用者【障碍編】
  7. 福祉施設の倒産が増えている
  8. 学力の著しく劣っている生徒が定員内不合格
PAGE TOP