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スペイン人は縁がなさそう
とても身近にあり、とても危険で、とても手強いものがある。それは刃物やジャガイモの芽、車などの乗り物ではない。では、それとは一体何なのか。
睡魔だ。
こんだけハードルを上げて、もったいぶった割に睡魔って…、拍子抜けも良いところかもしれない。それじゃあ取り敢えず、すいませんと謝っておこう。
子供はちゃんと寝なさい!
さすがに睡魔と呼ばれるだけあって、他の欲求とは比べ物にはならない。
食欲なんかは、目の前にない限り自然に我慢できる。そう考えるのは、ちゃんと食べられているからかもしれないが、今のところは我慢できている。
目の前に出されると話は別だが(だからダイエットって難しい)。他にも、アニメやドラマが見たい、音楽が聞きたいと思っても、殆どの人が我慢できる。できなかったら、それはもう依存症だ。
だが、睡魔は違う。一度襲われると、どんな状況でも意識が朦朧とし、首が赤べこのようになってしまうのだ。
勉強、仕事中は勿論、車や自転車の運転中、食事中に料理中。本当にどんな状況でも、どんな人でも瞬時に赤べこにしてしまう。
ただ座っているだけならいいが、先に述べたように運転中や料理中などをしている場合は怪我や事故につなげてしまう。まさに睡眠の悪魔。
睡魔の何が辛いって、寝たいのに寝れない、寝てはいけない状況にいることだ。その状況の最たるものは雪山と思われがちだが違う。寝たいのに寝れない状況の最たるもの、それは、仕事中だ。
日本人はどのような仕事をしていても、眠いから寝るなんて言語道断。後で厳しいペナルティが待っている。
なので意地でも起きていなければならない。そんなことを考えていて思うのは、ペットOKの会社がありなら、昼寝OKの会社もありだろうということだ。
昼寝届けを出して、寝たい時間だけ寝る。そして寝た分残業というシステム。最高なようでそうでもない。だが、確実に事故は防げる最良のシステムだと思っている。
これで日本人は睡眠時間が世界一短いとか、問題抱えてる人が多いとか言われなくなる。だが、諸外国の皆さんには言っておかなければ、日本人だって寝たいんでさぁ。
睡魔との攻防戦
これはとある会社で睡魔に襲われている社員の心中。
寝たい!今すぐデスクに突っ伏してしまいたい!でも、そんなことをすれば、怒られる…。でも、眠い…。ちょっとだけなら…。そうだ。ちょっと顔を洗ってこよう。
ふぅー、すっきり…(うつらうつら)。駄目だ!また眠くなってきた!
クッソ。それじゃあ、 思いっきりペンを手に刺せば痛みで目が覚める筈!ドスッ!
…ッ、確かに痛い。痛いが、目は覚めない!
今度はデスクに思いっきりヘッドバットしよう!ゴッ!駄目だ!まだ瞼が重い!
ならば、顔面を思いっきり殴ろう!ドゴッ!(ZZZ)
畜生!それじゃあ、今までにないくらいの力でつねってやる!(ZZZ)
駄目だ!何をしても目が覚めるのは一瞬だけで、眠いままだぁ!
あ、ちょっとガムを噛んでみよう。おおっ!これはいい感じだ!
~数分後~
味がなくなったなぁ。ペッ(ZZZ)。
かくなるうえは、トイレで寝てみよう。
はぁ〜、すっきり。お目目パチパチだ。さあ、仕事がんばろ!
こんな人がきっとどこかの会社に存在する筈で、睡魔を退治する方法は寝ることしかなかった。
P.S.
現場に着いての眠気は百歩譲って良いとして、移動中、自転車に乗っている間の眠気は本当に何とかしたい。目が3の状態で自転車を漕ぐのは危険過ぎる。
そのくせ、ネットに載っている対処法がめんどくさい。それをやるなら1秒でも長く寝たいと思ってしまうのが罪な話だ。(3₋3)ZZZ
文章:ぴえろ