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大学の友人の話。
自宅アパートに空き巣が入ったので、警察を呼んだ。
外出から戻ってくると、机の引き出しにあるはずの現金の入った封筒が消えていたのだ。
4人の警察官がドヤドヤやってきて、部屋の中を捜査する。
友人は捜査が終わるまで、玄関脇で待機していた。
そこに警察の人から、
「ありましたよ!」という声。
箪笥の裏側に落ち込んでいたのを見つけてくれたのだ。
なんだ、箪笥の上に置いていたのが、裏にすべり落ちていたのか。自分の勘違いだったのか。
恥ずかしいやら、申し訳ないやらで、
「すいませんでした。お手数かけました。ありがとうございました」
丁重にお礼を言って見送る。
しかし、「よかった。よかった」と部屋を出ていった警官は2人だけだった。
文章:百百太郎