詩・ポエム

詩・『俗物賛歌』

人よ まず俗物たれ

しかし

恥じるな 僻むな

上が向けずとも 後ろと下は見るな

その上で

世俗の荒波に揉まれよ

残酷と非情に洗われろ

誰の中にも 煌めきの芯がある

それは 米を研いで ぬかを落とす

そんな 俗と下世話と惨さと絶望に 研磨された

その中にこそ

その中にしか

絶対に ない

高潔さ 清らかさ そして 真の強さ

「無知の知」を識(し)るのと同じく それらは

俗を極めた その果てに ある

人よ まず俗物たれ

魍魎跋扈(もうりょうばっこ)の 社会という荒野の中

俯かず 振り返らず

比べず 恥じず

驕らず 卑下せず

ひたすらに 前を向き続ける 勇気

そして

空を見上げて 微笑む余裕

海を前に 畏れる優しさ

風に吹かれて 感じる友愛

そんなものたちを

僕もまた 立派な

「数多の俗物の一人」(ワンノブゼム)ではあれど

せいいっぱいに なるべく なるべく

ただ ただ 集めていきたい

 

作:フジカワ

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