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受け入れられない実写
最近『アリエル』が実写化されたそうだ。これが各地で大きな話題になっている。
『アリエル』とは、アンデルセンの『人魚姫』をもとにしたディズニーのアニメ作品、『リトルマーメイド』の主人公で、真っ赤なロングヘアーに白い肌が特徴的な人魚姫だ。
海外のアニメで赤髪の女の子を見たら、皆アリエルと思うくらいこの特徴が定着している。
だが、実写版『アリエル』はなんと、黒人の女性なのだ。それだけではない。髪型もロングヘアーだが、ドレッドだ。共通点、ロングヘアーしかないじゃん。
これに対し、『リトルマーメイド』ファンは実写版を批判している。アリエルのイメージを壊すなと。
監督は最高の人選をしたと言っていたが、あまりにもアリエルからかけ離れた姿。これじゃあ、黒人の方々は喜んでもファンは幻滅するだろう。
これは筆者の考えだが、恐らくアリエルは唄声が美しいという設定があるので、最高の唄声の女優を選んだのだろう。知らんけど。
『アリエル』ではなく、ただの『人魚姫』だったら、評価は高かったかもしれない。
そんなことを言うと、今度は黒人の方が、あたしらはアリエルに一生なれないのかよと言ってきそうで、話が複雑になるな。
世界中でも受け入れられない
やはり全国共通、実写化するのは止めた方がいいのだ。
他にも『アリエル』と同じように『ピノキオ』も実写化されたが、これもあまり好評価とは言えないようだ。
妖精はアニメでは金髪碧眼だが、実写版では黒人女性が演じている。
金髪碧眼の印象が定着してしまったなら、同じ条件を持った人じゃないとファンには受け入れられないのだろう。
これは差別とかの話ではない。
日本では結構前に『医龍』が実写化された。硬派で天才的な技術を持った主人公だったが、原作はこれとは全く逆、例えるなら『銀魂』の銀さんのような性格だ。
軟派で甘党、だらしないところがあるが、決める時はビシッと決める!そんな感じだ。
あと、初登場シーンでは、パンツ一に白衣を着ただけの姿だった(それまでシュールダンスを踊っていたのだ)。
何をどうすればこんな真逆の性格になってしまうのか。原作の朝田龍太郎を知っている人には、条件を全く満たしてないので全然はまらないぞ。
『極主婦道』にしてもそうだ。ビジュアルと妻帯者はあっているが、なんで立派な家に子供と住んでいるんだ。二人と一匹のアパート暮らしだ!
担当した声優が演じた実写PVは割りと受け入れられていたのに。何故こんなことになるのか。
アニメ、漫画、小説にしか出来ないことがある
登場人物の姿が曖昧な小説にしても、完璧に決まっているアニメや漫画にしても、実写化するのはやめてほしいというのが、筆者の想いだ。
小説の実写化も全く嬉しくないのだ。小説にも一応登場人物の姿が書かれているが、実写化してしまうともうその人にしか見えないのだ。
何よりも小説にしか出来ない楽しみ方があるのだ。それは、並んだ文字を黙々と読み続けることではない。
小説にしか出来ない楽しみ方…、それは…、登場人物を自分の理想の姿、声に変えられる、だ。
こんな楽しみ方があるのに、実写化されると読んでいる時、脳裏に過るではないか。
それを言うなら、アニメ化もだろうと言われそうだ。アニメ化は大してメディアに取り上げられないのであまり気にならないことが多い。
それでもアニメの姿がイメージ通りじゃなかったりして、読書時の邪魔になることもあるのはある。
それに、オリジナルが過ぎることがあるので、ぶっちゃけアニメ化も嬉しく思っていない。
その点、筆者の好きな作家さんの書く小説は、映像化不可能と言われているので、ラッキーだと思っている。それでも実写化、一度されたが。
この話題面白いな。また出来たらしよう。
文章:ぴえろ